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西日本を中心とした厳しい暑さはしばらく続く


[2008-07-26 12:16:28]

 連日最高気温が35度を超える「猛暑日」が続出し、テレビでは各地の厳しい暑さを
報道するのが恒例となってきた。

 これは梅雨時には勢力をあまり伸ばしてこなかった夏の太平洋高気圧が、ようやく
本来の力を発揮して、太平洋沿岸の地域まで張り出してきているのが、厳しい暑さの
要因の一つとなっている。
 さらに上空に目をやると、高度約12kmあたりには大陸から伸びてきた高気圧が
関東地方・北陸地方まで覆っているのだが、なかなか一般には知られていないので、
ここで紹介しておきたい。

 これは「チベット高気圧」と言われるもので、本州での梅雨時にあたる6月ぐらいから
8月(場合によっては9月ごろ)までインドから北東に見てヒマラヤ山脈を越えたあたり
に位置するチベット高原にその中心を持つものだ。
 ここで発生したチベット高気圧が、時として日本の上空まで勢力を伸ばすことがある。

 高気圧の中心近くにおける空気の流れ方は、
 高気圧.bmp
   ↑
 上空から地上に向けての下降気流であることは、ご存知の方も多いだろう。
 この空気が下降するにあたり、どんどん気圧が上がってくるので、下降している空気は
「断熱圧縮」という作用を受け、周りの空気からどんどん圧迫されていくのだ。そうなると
下降した空気が「おしくらまんじゅう」のような状態になってしまい、空気の温度がどんどん
上がっていくメカニズムなのである。そして大陸の高気圧なので、空気は乾燥しているし、
元々空気の温度は比較的高いのだ。

 つまり本州の太平洋側の上空は、暖かい空気を持つ太平洋高気圧の上に、さらに
チベット高気圧がある形になり、例えるならば
 「夏場に布団を2枚重ねて寝るようなもの」
 …ということと似ていると考えればいいだろう。

 この暑さのたとえが少しでも読者各位に伝わると幸甚である。
 何にせよ、太平洋高気圧はしばらく西日本・東日本上空に居座り続ける見込みなので、
ざっと雨が降らない限り、厳しい暑さは当分続きそうだ。
 外だけでなく、室内の熱中症にも十分対策をとるようにしたい。

 (服部 康光)

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