深刻化の越境汚染 いよいよ追跡調査へ
[2007-10-09 12:51:34]
環境省はこの夏光化学スモッグによる被害が増大していることから、原因物質である
窒素化合物(NOX)の飛散源の特定とともに、汚染物質の飛散状況をモデル化して
予測する方針を固めた。
かつて光化学スモッグは日本国内での話だったが、近年は中国を中心としたアジア域の
めざましい近代化によって、西~北西の風が吹くような気象条件によっては、汚染物質が
東シナ海・日本海を越えて日本にも入り込み、夏場に高気圧が張り出すような時には
高気圧の下降流によってそのまま大気下層に滞留してしまい、光化学スモッグを発生
させることもある。
それだけでなく、4~5月ごろには中国西部の砂漠地帯から巻き上げられた黄砂が
中国国内だけでなく、韓国や日本にも届くことが近年多くなり、中国政府の環境対策への
取り組みの不足が懸念されている。
その原因を中国のみに限定した文面があるのは、いささか行き過ぎの感があるのだが、
来年は北京五輪もあり、中国国内でも開発が急ピッチで進んでいる模様。
その中でいかにして包括的な環境対策を取れるかが、今後の国際社会における中国の
課題ともなりそうだ。
高度経済成長の頃には、貿易の不均衡により「貿易摩擦」という言葉が生まれたが、
21世紀には温室効果ガスの排出権、越境汚染などによって「環境摩擦」という新語が
そろそろ生まれるかもしれないと思う今日この頃である。
(服部 康光)





