ホタル・涼しげな光
[2011-06-29 11:57:24]
西日本を中心に蒸し暑い日が続いている。今日29日も東海地方は晴れて、気温がぐんぐん上がっている。しかし、人間にはこたえる蒸し暑さも、それを喜ぶ昆虫がいる。近くでホタルが見られると聞き、行ってみた。
市街地から離れた水田地帯に行ってみると、あぜ道にほのかな光。北海道から九州に広く分布するヘイケボタルだった。小さいころ見ていたのはゲンジボタルだったので、それに比べて光が弱く青みがかっていて、小刻みに点滅していた。体も小さく(体長約10mm)、飛行範囲も狭いという。
ホタルは熱帯から温帯地域に分布し、世界には約2,000種、日本には約50種が生息している。日本人に身近な種と言えばゲンジボタルとヘイケボタルだが、これらは他のホタルに比べて生態が珍しいという。ほとんどの種は幼虫から成虫までを陸上で生活するのに対し、ゲンジボタルとヘイケボタル、さらに沖縄のクメジマホタルの3種は幼虫期に水の中で生活するためだ。また、ゲンジ・ヘイケボタルは、水中で約10カ月、土中で約2カ月過ごした後、成虫として陸上で生活するのはわずか10日ほど。その間は水しか口にせず、生殖活動に費やす。ちなみに、飛び回っているのは交尾をする相手を探し求めるオスで、メスは草むらにじっとしていることが多い。
ホタルが活発に活動するのは午後8時から9時ごろ。風がなく、曇っていて蒸し暑い夜によく光り、飛ぶという。西日本ではしばらくそんな天気が続きそう。ふわりふわりと点滅する光を見ていると、幻想的で少し暑さが忘れられるかもしれない。
(窪田和恵)






