縁起のいい赤い実
[2010-12-27 15:34:32]

千両
店には正月飾りや縁起物がずらりと並び、威勢のいい掛け声が響いている。正月に飾る植物といえば、松竹梅に加えて、色味の少ない冬に鮮やかな赤い実をつけることと、名前の縁起がいいことから好まれる千両や万両、ナンテンがある。そんなめでたい名前の植物に比べてちょっと影の薄い存在だが、百両、十両、一両という植物もある。
百両はカラタチバナ、十両はヤブコウジ、一両はアリドオシというのが本来の名前。千両・万両も含めて、どれも秋から冬に赤い実をつける常緑小低木だ。だが、科はすべて同じではなく、千両はセンリョウ科、一両はアカネ科で、それ以外はヤブコウジ科。実の数に応じて、それぞれの名前がつけられたと言われている。また、万両から十両までは、金額が下がるにつれて、背の高さが小さくなる。
十両は全国に分布しているが、他はほとんど関東以西の地域。野生のものを見つけるのは難しいかもしれないが、今の時期なら花屋に行くといろんな種類が見られる。
百両、十両、一両は、知名度は低いが、小さい木に大きな赤い実をしっかりつけている姿はかわいらしい。また、「千両、万両、アリドオシ(有り通し)」で、これらをそろえるとさらに縁起がいいとも言われている。あまり欲張らず、小さな百両や十両を寄せ植えにして大切に育てるのもいいかもしれない。
(窪田和恵)

万両

百両(カラタチバナ)

十両(ヤブコウジ)

一両(アリドオシ)…葉の付け根のトゲが蟻をも突き通すという意味から。赤い実はついていなかった(愛知県にて)






