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やっぱりこわい雷 その対策は


[2010-09-10 10:29:24]

発生の可能性は分かっても、いつどこに落ちるか分からない雷。避難場所が少ない山で雷に遭うのはより恐ろしい。山岳気象アドバイザー・城所邦夫さんに聞いた落雷の発生予測と対策について、その一部を紹介する。


まず、雷の種類を知る。熱雷、界雷、熱界雷、渦雷があるが、もし雷に遭遇したとき、1~2時間待てば大丈夫な界雷なのか、規模も大きく長時間続く熱界雷なのか、種類が分かれば気持ちも楽になり、適切な対策につながる。


雷の発生を予測することも大切だ。気象情報や、自然現象から天気を予想する観天望気を利用する。
例えば、気象情報で雷注意報が出ていたらもちろんだが、「大気の状態が不安定」という言葉があれば雷が起きやすいと考える。観天望気の一つには、上空の空色を見る。夏季、天気が良く安定しているときは、空は薄白い青色の場合が多いが、春や秋のように青く澄みきった青空のときは、上空に寒気が流入している証拠。大気が不安定な状態で、積乱雲ができやすく発雷の可能性が高い。


雷の発生しやすい天気図の型も知っておきたい。太平洋高気圧が大きく東から張り出し、西の端が鯨の尾のようにくびれる「鯨の尾型」。高気圧が非常に発達して猛暑となる天気図なのだが、北側の等圧線が窪んだ部分には寒気が入りやすく、雷の発生が多くなる。また、太平洋高気圧の等圧線の間隔が広く、日本列島に1~2本の等圧線しかかからないようなとき。風は弱く穏やかな暑い晴天となるが、内陸部では地形性の低気圧が発生しやすくなり、この低気圧が雷を発生させる引き金になる。


もし、雷に遭ってしまったら。行動を中止し、安全な場所に姿勢を低くしながら避難する。樹木のない山頂や尾根はできるだけ避け、谷沿いを下るのも、上流で大雨が降っていた場合、急に増水する可能性があり危険だ。また、姿勢を低くするときに足を広げていると、落雷時に地面に流れる誘導電流が体内に流れ込む危険があるので、両足の間隔は狭くする。


落雷による遭難事故は、滑落などの他の原因に比べて少ないため目立たないが、過去には、長野県立松本深志高校の北アルプス西穂高岳独標における大きな遭難事故も起きている。今年は、北アルプスのふもと・大町市でも猛暑で落雷の発生数が多いという。台風の季節にもなり、雷発生の危険はしばらく続くだろう。知識を蓄えて、万全の準備と撤退の勇気をもって山に向かいたい。
(窪田和恵)


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雲海の雲変化からも大気の状態がわかる。太陽が昇るにつれて気温が上昇し、大気の状態が不安定になると、雲海が乱れて雲が離ればなれとなり、それぞれの雲の塊が独自に発達を始め、積雲、雄大積雲、積乱雲へと発達していく。大気が安定しているときは、雲海の雲の上方への発達がみられない。


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