長月・台風襲来のころ
9月の声を聞けば、少しは涼しくなるかと期待していたが、今年の太平洋高気圧はまだまだ力があり余っている様子。私たちもそれに負けない気力・体力で、厳しい残暑を乗り切りたい。
今日1日は防災の日。また、暦の上では「二百十日(にひゃくとおか)」。立春から数えて210日目のことで、毎年9月1日か2日ごろに当たる。二百十日は、伊勢地方の船乗りたちが「このころから台風が到来し始めるから、警戒するように」と、長年の経験から厄日としていたという。今年の二百十日も、台風6・7・8号が発生している。
暦通り、9月は台風に最も気をつけなければいけない月だ。気象庁資料によると、平成に入ってから昨年まで(1989年~2009年)に、台風がもたらした災害は49件あり、そのうち23件が9月に発生している。8月の13件(7~8月にかけて発生したものも含む)に比べてはるかに多い。
また、旧暦八月一日(朔日)の「八朔(はっさく)」と、「二百二十日(にひゃくはつか)」も台風の襲来が多いとされ、二百十日と合わせて「三大厄日」と言われている。農家にとっては、三大厄日はちょうど稲が実る大切な時期。このころ、越中八尾・おわら風の盆など、日本各地で秋の実りの安全を祈願する「風祭り」が行われる。ちなみに今年の旧暦八朔は9月8日、二百二十日は9月11日に当たる。
ところで、今年は台風の発生数が例年に比べて非常に少ない。8月末日までの台風発生数は、過去10年間の平均13.3個に対し、今年はまだ8個。今後、帳尻を合わすように台風がたくさん発生するのか、少ない傾向のままでいくのか。気をつけてみていきたい。
● 9月の【二十四節気】七十二候
2日 禾乃登る(こくものすなわちみのる)……稲や粟などの穀物が実る
8日 【白露】 草露白し(くさのつゆしろし)……草に降りた露が白く光る
13日 鶺鴒鳴く(せきれいなく)……セキレイが鳴き始める
18日 玄鳥去る(つばめさる)……ツバメが南へ帰っていく
23日 【秋分】 雷乃声を収む(かみなりすなわちこえをおさむ)……雷が鳴り響かなくなる
28日 蟄虫戸を閉ざす(むしかくれてとをとざす)……虫が巣ごもりを始める
(窪田和恵)






