気温で変わる虫の声
[2010-08-24 14:10:49]
昨日は処暑。暑さが峠を越えて後退し始めるころという意味だが、今日もまた、各地で猛暑日が観測されている。それでも、愛知県半田市では、いつの間にかセミに変わってキリギリスの鳴き声が聞こえるようになった。標高の高い長野県では、夜には秋の虫も鳴き始めていて、季節は着実に進んでいる。
秋の虫というと、涼やかな鳴き声を響かせるコオロギやスズムシを思い出す。仙台や奈良の気象台では、今年もすでにエンマコオロギの初鳴きが観測されている。
ところで、これらの鳴く虫たちは、気温によって鳴き方が変わるそうだ。
虫は変温動物であるため、気温が変化すると体温が変わり、鳴き声も変わる。たとえば、コオロギは左右の羽をすり合わせて音を出すが、気温が高いほど羽の動きが活発になり、鳴き方のテンポも速くなる。気温が低いと、羽の動きは鈍くなり、鳴き方のテンポは遅くなるという。
海外の研究者は、コオロギの鳴く回数と気温との関係について調べ、こんな式を導き出した。
(コオロギが15秒間に鳴く回数+8)×5÷9=気温(℃)
これによると、気温20度のときは15秒間に28回、30度のときは46回鳴くという計算になる。気温が高いほど、速く鳴くというわけだ。それにしても15秒間に46回は、かなり速いテンポで鳴くことになりそうだ。
そういえば、自宅前の草むらにいるキリギリスも、日中と朝晩とで鳴き方が違う。気温が30度を超える日中は、「ギーッ、チョン」とテンポよく元気に鳴いているが、朝晩の声はどこか頼りなく、「ギーッ」と「チョン」の間に妙な間があって、こちらがこけてしまいそうになる。
待ち遠しい虫の音が響く季節になったら、気温による鳴き方の違いを感じてみよう。
(窪田和恵)






