賢く布団を干そう!
各地に望まない大雨をもたらした梅雨前線も、ついに夏の高気圧に押し上げられた。今年はきっぱりとした梅雨明けとなり、しばらく太陽が活躍する日が続きそうだ。
梅雨明けと聞いてうれしくなる私。さっそく太陽にあてられなかった布団を干したい気分になるが、ちょっと待った。今朝は晴れているけれど、昨日まで雨が降っていなかっただろうか。快晴だからといって洗濯物と同じように朝早くから布団を出したりしていないだろうか。
寝具の快適性と健康との関係について研究している和洋女子大学・嶋根歌子教授に、賢い布団の干し方を聞いた。
嶋根教授によると、人は眠りにつくと、多量の汗をかいて体温を下げ、深い眠りに入っていく。このため、寝具内は皮膚の表面からの熱と汗により、高温多湿な環境になる。また、雨が続いて空気中の湿度が高いときは、より布団の吸湿量が増す。この温かく湿った状態がカビを発生させる。寝具はとにかく乾燥させることが大切だ。
では、布団干しに向いた日と時間帯は? 布団干しには、空気中の温度が高く湿度が低い時間帯がいい。つまり、最も直射日光が強く湿度の低い、午前10時から午後2時ごろ。晴れた日でも前日雨が降っていた日や、早朝は湿度が高いため向かない。干す時間は布団わたの種類によって異なるが、直射日光の強い夏は、長時間干すと布団の生地が色あせ、もろくなるので注意したい。
次に、効率的な干し方は? 人体に接していた面から熱と水分が移動するので、起きたときは、掛け布団も敷き布団も人体と接していた側が湿っている。このため、まずは湿り気の高い側(体に接していた面)を干し、途中で反対にして逆側を干す。両面干せばどちらを先にしてもいいのだが、途中で曇ってきてしまうこともあるので、この順番がお勧めという。
外に干せない場合も、起床後は布団をすぐにしまわずに、敷布団の裏面を空気に触れさせよう。私は、敷布団を蛇腹にして椅子などにしばらくたててかけておくのだが、それも効果的という。最も湿る敷布団の背中から腰の部分を上にあげ、空気にさらすだけでも違うそうだ。
雨上がりの翌日は晴れていても布団干しには不向きというのは、昔の方はよく知っていること。だが、最近そういう日に布団が出ている家を見かける。この夏からは、上手な布団干しを始めよう。
(窪田和恵)






