日暈と環水平アーク
[2010-07-16 18:40:55]
16日昼過ぎ、愛知県の知多半島で日暈(ひがさ)と環水平アーク(水平環)が同時に見られた。色は薄いが、うっとうしい梅雨空が続いた毎日に心和む光学現象だ。
太陽をぐるっと取り巻いている虹色の輪が日暈、それよりも下側に見えるほぼ水平な虹色のラインが環水平アーク。
日暈は、ヴェールのような上層の薄い雲・巻層雲を通して見える。日暈には2種類あり、太陽からの見かけの角度で22度離れたところに見える暈を内暈(うちかさ)、46度のところに見える暈を外暈(そとかさ)という。色の並び方はどちらの暈も、内側が赤色で外側へ向かって紫色になる。今回見えたのは内暈だ。
上層の雲は氷の結晶からできていて、多くは六角形の柱状または板状をしている。そこに光が入ると、ガラスのプリズムのように屈折して7つの色に分かれ、外へ出てくる。氷の結晶からさまざまな角度の光が出てくるが、光は22度と46度のところへ集中して進む性質があるため、内暈と外暈が見える。
日暈は、光が六角形の氷晶の側面から入って側面へ抜けるように通過したときに見えるのに対し、環水平アークは、六角形の氷晶の側面から入って底面に抜けるときに見える。太陽高度が低いとき、太陽の上側に見える弧状の輝きは環天頂アーク(天頂環)といい、環水平アークと同じ原理で見える。
午後1時ごろ、窓の外にもくもくとした積雲を発見し、夏が近いことを感じながら空を見上げたとき、この現象に出会えた。30分ほどすると、雲が厚くなって見えなくなってしまった。光学現象は短い時間しか出ていないことが多く、その瞬間を見られる機会はそう何度もない。雨が降るかどうか空を見上げる季節から、すっきりとした青空と白い雲が見られる季節はもうすぐそこまできている。
(窪田和恵)






