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30mmの雨ってどんな雨?


[2010-07-04 10:40:13]

サッカーの試合にたとえれば、今年の梅雨も後半戦に突入。九州では早い時期から大雨が続いている。浸水被害や土砂災害が頻発していて、これ以上の被害が出ないことを祈るばかりだ。


ところで、天気予報で大雨に対する注意を呼びかけるとき、「1時間に○○mmの雨」という表現を使うが、○○mmの雨っていったいどれくらいなのか、いまいちピンとこない。


雨量というのは、降った雨が流れ出さずにたまったときの深さを表す。
たとえば、1時間雨量30mmなら、3cmの深さになる雨。1平方メートルあたりで考えると、体積は30リットル。1平方メートル(畳1枚の半分くらい)に牛乳パック30本分の雨が1時間で降るというわけ。
「1時間雨量○○mm」は、「1平方メートルに牛乳パック○○本分が1時間で降る雨」と考えると、少しイメージしやすいだろうか。


3cmならたいしたことないと軽くみてしまいそう。
だが、降った雨は低いところに流れる。都市部のアスファルトやコンクリートで舗装されたところには水がしみこまず、低いところに集まりやすい。もし、降った雨が100分の1の面積に集まったとすると、そこでの水の高さは3mになる。戸を軽々超える高さだ。


気象庁は、1時間雨量20mmを超える雨が予想されると、注意報や警報を発表して注意を呼びかけている。1時間雨量が20mmよりも多い予報が出たら、ふだん経験するよりもかなり強い雨が降ると覚悟し、災害への備えも始めたい。


今年は暖かく湿った空気が梅雨前線に活発に流れ込み、上空の寒気の影響もあって、各地で短時間の大雨が降っている。梅雨末期は集中豪雨が起きやすくなる。1時間雨量が発表されたら、どのくらいの量や強さなのかを想像して、事前の対策・心構えをしていきたい。


s-DSCN0993.jpg


なお、「何mm以上の雨が予想されると、大雨注意報や警報が発表されるのか」と聞かれることがあるが、大雨注意報や警報の発表基準は、全国一律ではなく地域によって異なる(大雨に限らず、他の注意報・警報の基準も地域によって違う)。大雨の降りやすい地域と雨の少ない地域では、大雨に対する防災対策が違うからだ。基準は、気象台と地域の防災機関が協議して決めている。


また、以前は雨量だけを基準にして注意報や警報を発表していたが、現在は土砂災害への注意をよびかけるため、土の中に貯まっている水の量を示す「土壌雨量指数」も発表の基準となっている。

(窪田和恵)

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