空を見上げるソラマメ
[2010-05-20 11:35:19]
近くの畑で思わずうれしくなる野菜を見つけた。夏の訪れを感じさせる野菜、ソラマメだ。
3月に花を紹介したが、実がなっているところは見たことがあるだろうか。一番の特徴は、ふつうの豆類のさやが下向きにつくのに対し、ソラマメのさやは上向きにつくこと。まさに空を向いているから、ソラマメなのだ。
ソラマメには、ほかのマメ科の植物とはちょっと違う特徴がある。
まず、エンドウのようにマメ科はつる植物が多いが、ソラマメは高さ50cmほどの高さで、自立している。よく観察すると、ソラマメの茎は四角形をしている。同じ断面積であれば、丸よりも四角の方が風などの横からの力に対して強く、また、茎の一部を張り出させることで茎を補強し、強度を高めているという。自立するためのソラマメなりの工夫だ。
また、さやを開いてみると、ソラマメを包んでいる部分は綿のようにふかふかしている。ほかの豆類も、さやの内側部分が発達して豆を包み保護しているのだが、エンドウやダイズなどは、さやと豆がまだ緑色のうちに硬くなってしまう。一方、ソラマメは食べられるころになってもふかふかのまま。しかし、完熟して乾燥するときになると、ほかの豆類と同じように硬くなるそうだ。
ふだん何気なく食べている野菜も、そのでき方を調べたり観察したりすると、おもしろい発見がたくさんある。
たとえば、同じマメ科の植物、ラッカセイ。漢字で「落花生」と書く通り、花が散ったあと、子房柄(しぼうへい)と呼ばれる部分が地面に落ちるように伸びて地中にもぐり込み、そこで実をつくる。基本的に5-6月ごろ種をまき、10月ごろから収穫できるそう。これからの時期、ラッカセイの観察も楽しみだ。
(窪田和恵)






