磁石の花 白木蓮
[2010-03-15 11:08:59]
真冬並みの寒気が抜け、春らしい暖かさが戻った。大きなつぼみをつけていたハクモクレンの木を見にいくと、いつのまにか茶色のコートを脱ぎすて、真っ白のふっくらとした花が咲き満ちていた(愛知県知多半島)。
同じモクレン科モクレン属の似たような花にコブシがある。違いは、ハクモクレンの花の方がやや大きく、首を持ち上げて上を向いて咲くのに対し、コブシは横や下を向いて咲くものもある。また、ハクモクレンはすぼんだ形をしているが、コブシの花はぱっと開ききる。最も簡単な見分け方は、コブシには花の下に小さな葉っぱが一枚ついていて、ハクモクレンにはその葉がないことだ。
一方、ハクモクレンとコブシに共通の特徴は、花先が磁石の針のように北を指すことだ。太陽の光をより多く受け取る南側から成長するため、ゆがみでそうなるという。写真のハクモクレンも、面白いようにみんなそろって同じ方向に反っている。この形、どこかで見たことがあるような……そうだ、ハクモクレンのイナバウアー。
(窪田和恵)






