今年は満月のない2月 (暦の話)
今日から2月、一年のうちで最も短い月だ。今年は1月に満月が2回あったため、2月に満月が一度もない珍しい年だ。これは月が29.53日かけて地球の周りを一周するために起こる。
ところで月というと、現在は太陽の運行に基づいた太陽暦が採用されているが、昔は月の満ち欠けを基準に日にちを数える太陰暦に、太陽の運行に基づく暦法を取り入れた「太陰太陽暦」が使われていた。いわゆる旧暦である。中国から伝わったこの暦は、1872(明治5)年に太陽暦が採用されるまで千年以上も改良を重ねながら使われてきた。
現在も「暦の上では」と言って、旧暦が引用されることが多いが、毎年いったい誰が決めているのだろうか。答えは毎年2月1日、国立天文台が計算した翌年の暦が官報で発表される。今日も来年の春分・秋分などの二十四節気のほか、日食や月食が見られる場所と時間などが発表された。
さて、「二十四節気(にじゅうしせっき)」とは何か。旧暦のなかでも月と関係なく太陽の運行に基づく暦法のことで、季節を知らせるためのものだ。地球から見た太陽が通る道(黄道)を24等分し、15日間隔にある。大寒・立春・春分・秋分など、現代の生活にも密接にかかわる言葉が多い。
また、二十四節気をさらに3等分し、時候を表したものを「七十二候(しちじゅうにこう)」という。5日(または6日)ごとに、気象・生物・植物などの変化を示して季節の推移を知らせたもので、日本の季節に合うよう何度か改定された。
現在の太陽暦は採用されてから約140年。それに比べ、旧暦が使われていた歴史はずっと長く、日本人の生活に深くかかわってきた。忙しいと暦に気を留めることもないだろうが、少しでも季節の移ろいを感じるひとときになればと思い、月初めにその月の二十四節気と七十二候を紹介していく。
●2月の【二十四節気】七十二候
4日 【立春】 東風(はるかぜ)凍を解く(東風が厚い氷を解かし始める)
9日 うぐいす鳴く(うぐいすが山里で鳴き始める)
14日 魚氷にあがる(割れた氷の間から魚が飛び出る)
19日 【雨水】 土が潤い起る(雨が降って土が湿り気を含む)
24日 霞始めてたなびく(かすみがたなびき始める)
(窪田和恵)





