なぜ?「一番寒がりなのは秋田県民」
ウェザーニューズはこのほど、着ている服の枚数や身につけている小物の数とその日の朝の気温から、都道府県別に「寒がり度」を調べ、「日本で一番寒がりなのは秋田県民」という結果を発表した。
http://weathernews.com/ja/nc/press/2010/100105.html
さらに、寒がり度1位の秋田県の隣・岩手県は47位で、「日本一寒がりな県民」と「最も寒さに強い県民」が隣どうしという興味ある結果になったと報告している。
なぜ秋田県民が一番寒がりなのか、最も寒さに強いという岩手県と気象要素の比較を通して、私なりに考えてみた。
まず、秋田県・秋田と岩手県・盛岡の1月の平年値を比べてみる。(気象庁ホームページ、気象統計情報より)
平均気温は秋田が-0.1度、盛岡が-2.1度と、なんと秋田の方が高い。
相対湿度はともに73%で変わらない。
風速は秋田が5.1m/s、盛岡が2.6m/sで、秋田の方が大きい。
日照時間は秋田が44.6時間、盛岡が124.0時間で、秋田は盛岡の約3分の1と少ない。
秋田の方が気温は高いのに寒がり。つまり、寒く感じさせているのは気温以外の要素ということになる。
人間の肌が感じる温度すなわち体感温度は、気温だけでなく、湿度、風速、日照時間などでも変化する。秋田と盛岡で異なる気象要素は風速と日照時間。中でも最も注目したいのは日照時間が少ないこと。秋田の冬の日照時間は、全国の都道府県庁所在地の中で一番少ない。
また、太陽の光は視覚的にも温かさを与える。出掛けるとき、よく晴れて家の中にも太陽の光が差し込んでいるとつい薄着で外出、どんよりとした曇り空のときは一枚多くという人もいるのではないだろうか。
強い季節風が吹きつけ、太陽の光が差し込まず、厚い雲で覆われ雪が降り続く。そんな気候が、体感的にも視覚的にも寒く感じさせるのかもしれない。
私も、気温以外の要素で寒さを感じた経験がある。私の出身は「寒がり度 中」の長野県だが、一年くらい前から同じく「寒がり度 中」の愛知県に住んでいる。
当初、最低気温が-10度になる長野県から来れば、愛知の冬は楽勝だと高をくくっていた。しかし実際に暮らしてみると、最低気温はマイナスにいくかどうかだが、ひとたび北寄りの風が吹くと、とにかく強いし寒い。いわゆる「伊吹おろし」だ。冬型の気圧配置のとき、北西の季節風が日本海の若狭湾から琵琶湖、関ヶ原にかけての比較的土地の低いところを抜け、冷たく乾いた強風となって吹きつける。一般的に風速が1m/s増すと体感温度は1度下がるといわれている。
愛知県民がダウンコートを着ることにも納得。体感温度を下げる風の威力を知った。
(窪田和恵)






