志賀高原の霧氷
年末から日本列島を襲った寒波も一段落した4日、降り続いた雪がやみ、霧も晴れた長野県・志賀高原では、樹木などに氷の層が付着した霧氷の景色が広がった。
最近まで私は、樹木についた氷はすべて樹氷だと思っていた。一方で霧氷という言葉もあるし、違いは何なのか。冬になると感じていた長年の疑問を調べてみると、樹氷は霧氷の一種で、霧氷にはさまざまな種類があることを知った。
霧氷には、樹氷、粗氷(そひょう)、樹霜(じゅそう)の三種がある。
気象科学事典などの文献によると、樹氷は、過冷却の霧粒が立木などに次々と衝突し、瞬間的に凍ってできる白色不透明のもろい氷。気温が-5度以下、風速が1~5m/s程度でできやすい。
粗氷は樹氷と同じメカニズムでできる半透明かほぼ透明の堅い氷。樹氷に比べて霧粒が大きく、気温が高めの-2~-10度、風速が比較的大きな場合にできやすい。
樹霜は文字通り樹木にできた霜で、気温が氷点下に下がったとき、大気中の水蒸気が昇華してできる。
霧粒の大きさ、風速、気温の違いによって、樹氷や粗氷になり、それらの複合型のものもできる。
1月2日から4日朝にかけての気温が分かるのは標高1680m付近で、道路にある温度計の表示は日中も夜も-8~-11度だった。
一枚目の写真は標高1550m付近のもの。細い枝一本一本にまでびっしりとついた霧氷が青空に映える。
二枚目は標高2060m付近で撮ったもの。風上に向かって白色不透明のもろい氷が、長いところで5cm以上に成長していた。
霧氷を観察すると、悪天候のときのおおよその気象条件や風向を知ることができる。
日差しを受けてキラキラ輝く霧氷にうっとりした後は、氷がどんな色をしているか、堅いかもろいかなど、よくよく観察してみるのも面白い。
(窪田和恵)






