雨乞いの聖地 神泉苑
[2010-05-20 23:56:23]
時は天長元年(824年)、日照り続きで干ばつになったため、淳和天皇の勅命により東寺の空海(弘法大師)と西寺の守敏(しゅびん)が雨乞いを競った。
守敏は雨を降らすことができなかったが、空海が天竺の善女竜王呼んだところ、見事に雨が降った、という言い伝えがある。
この雨乞いを行った場所が、京都二条城の南にある『神泉苑』。先日、京都まで出掛けた折に立ち寄ってみた。
現在は周囲を民家に囲まれ、さほど大きくはない神社であるが、造営当時は13万平方メートルもの広大な禁苑であったそうだ。

正面の鳥居をくぐると小さな社がある。この社は歳徳神(さいとくじん)を祭り、恵方を礼拝するため毎年向きを変えるようになっている。
善女竜王社の辺に掛かる法成橋は、願い事を一つだけ心に念じながら渡ると願いがかなうといわれている。

雨乞いの競い合いだが、科学的に考えればとても信じられない話だろう。
おそらく雲の形や風の向き、空の色や気温などから予想を行う観天望気(かんてんぼうき)で雨が降ることを予想したのではないだろうか。とはいえ高度な知識や知恵、観察力が無ければ予想するのは難しかったことだろう。
京都に来られた際には、空海と守敏の競い合いを想いながら、この神泉苑の池の辺に立って空を見上げてみてはいかが。
(ジャイヴ川畑)
アクセス:
京都市営地下鉄 東西線「二条城前駅」下車徒歩2分
または 三条京阪駅から市バス15系統下車すぐ






