河川の増水 子供達が犠牲に
28日、北陸地方から近畿地方にかけて大雨が降り、各地で河川の氾らんや土砂災害など多くの被害が発生した。
午前中の京阪神は好天で青空が広がっていたが、午後になると急激に天候が悪化、雷を伴う強い雨が降り始めた。
京阪神のJRや各私鉄は、信号機や変電設備への落雷のためダイヤが大幅に乱れ、運転の見合わせなどが相次いだ。
神戸の都賀川(とかがわ:下流は大石川とも呼ばれている)は六甲山を源とする川で、灘区の中央付近を大阪湾へと流れている。
河道は親水公園として整備され、子供達のかっこうの遊び場にもなっていた。
28日午後2時半過ぎ、この都賀川親水公園で遊んでいた学童保育の子供達を、突然の大雨による濁流が襲い、逃げ遅れた2名が流され犠牲となってしまった。
事故があったのは灘警察署のすぐそば。雨宿りのため篠原橋の下に集まっていたが、強い雨とともに急激に水かさが増していったそうだ。
学童保育には3名の引率がついていたそうだが、事故を防ぐことはできなかったのか。
神戸は過去に何度も水害が発生している。
昭和13年の阪神大水害では616名が犠牲となったのをはじめ、昭和36年・42年にも大きな水害が発生している。
これは急峻な六甲山系から一気に海へと下る川が多く、ひとたび上流に大雨が降ると下流で氾らんを起こしてしまうからだ。
近年では治水整備が行われ河川が氾らんすることは少なくなったが、コンクリートで固められた河川は大量の雨水を一気に海へと排水する機能を持たされるようになった。
今回の事故では、まずは引率者の判断が問われることになろう。阪神大水害や神戸の河川の危険な一面を知っていれば、また現地ではまだ雨が降っていなくとも六甲山が雨雲に覆われたら増水の可能性があることを知っていれば、早めの避難ができていたかもしれない。
また増水への対策、たとえば上流で増水があった場合は親水公園内に避難を呼びかける設備など設置されていなかったのだろうか。
いずれにせよ子供達が犠牲にならずに済んだかもしれないだけに、残念でならない。
(ジャイヴ川畑)






