米ダラスから路面電車144両受注
近畿車輛は11日、米国の子会社を通じてダラス交通局(DART)より144両もの路面電車を受注したことを発表した。受注金額は2億9千万ドル(約310億円)とのこと。2009年後半から2010年中頃にかけて輸出するという。
米国は自動車王国という感が強いが、実は20世紀始め頃は鉄道王国であった。
路面電車は全米各都市で施設され、なかでもシカゴの路面電車は総延長1800キロ・車両数3500両を誇っていた。
それが自動車社会の到来とともに廃止されていき、20世紀半ばにはほとんどの都市の路面電車が廃止されたのだ。
日本の路面電車も概ね同じような道をたどっている。
転機が訪れたのは1981年、サンディエゴでLRT(軽量軌道交通:ライトレール)として新設されたのを皮切りに、各地でLRTが新設されはじめた。
先見的な都市交通整備への取り組みという意味だけではなく、昨今のガソリン高などを背景にLRTの新設・延伸が相次いでいる。
ダラスにLRTが新設されたのは1996年と最近のこと。米南部の大都市ダラスはオイルマネーで発展してきた都市だけに自動車王国の感が強いが、現在までに3路線のLRTが開業しており、さらに3路線の新設、および現行路線の延伸が予定されている。
筆者も学生の頃、80年代末にオレゴン州ポートランドのLRTに乗車したが、それまで京都市電や阪神国道のノロノロと動く路面電車しか乗ったことが無かっただけに、LRTの高速性や快適な乗り心地に驚いたものだ。
日本では富山などでLRTが導入されているが、大都市圏での導入計画は耳にしたことが無い。地下鉄のような高コストの鉄道ではなく、低コスト・駅間距離が短く乗降に便利・環境にもやさしいLRTをぜひ検討していただきたいものだ。
(ジャイヴ川畑)
ダラス交通局ホームページ
http://www.dart.org/
ダラス交通局殿からLRV25編成 + 23編成を受注(近畿車輛ホームページ)
http://www.kinkisharyo.co.jp/ja/news/news080714-DART.htm






