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2008年05月21日

台風の予報円 縮小される

気象庁は21日以降発生する台風について、進路予想の予報円を15%程度縮小すると発表した。
近年の数値予報技術の改善にともない、台風の進路予報の成績が向上したため。特に日本の南海上から沖縄方面に向かって北西方向に進む場合は、約20%小さくすることが可能となった。
新しい予報円は、次に発生する台風第5号より適用される。

気象庁は今回の改善により「対象地域をより限定して台風に対する備えを行うなど、効果的な防災活動を行うことが期待される」と発表している。

ちなみに台風予報の精度の向上に関しては、気象庁業務評価実施計画に記載されており、台風中心位置の72時間先の予報誤差が平成17年には323kmだったものが、平成19年には263kmまで改善されている。
(ジャイヴ川畑)


平成20年度気象庁業務評価実施計画
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/hyouka/hyouka-keikaku/h20_keikaku.pdf

2008年05月20日

温暖化 ハリケーンは減少する?

NOAAアメリカ海洋大気圏局は19日、地球温暖化とハリケーンの発生数の変化について興味深いレポートがリリースされた。
地球温暖化はハリケーンの発生数にほとんど影響を与えない、むしろ抑制させるということを、5月18日に英ネイチャー誌オンライン版で発表したのだ。

レポートによれば、1980年から2006年までのハリケーンの増加傾向について、最新のシミュレーション技術を用いることで見事に再現することができたとのこと。
また21世紀末までの発生数をシュミレーションすると、これまでの増加傾向が抑制されることもわかった。これは地球温暖化にともない、大西洋上のウインドシア(高度に対する風向風速の変化)が増加することで、ハリケーンが発生しにくくなるというのだ。
しかし地球温暖化による海面温度の上昇により、海面からの蒸発量が増え大気中の水蒸気量が増加するため、ひとたびハリケーンが発生すると勢力が強くなり、大量の雨を降らせるという。

今回のレポートでは大西洋に発生するハリケーンについてのみ。台風など、その他地域に発生する熱帯低気圧については触れられていないようだ。
先日のミャンマーを襲ったサイクロンといい、地球全体で熱帯低気圧の強度が増しているのではないのだろうか、気になるところだ。
(ジャイヴ川畑)


NOAA発表のレポート
http://www.noaanews.noaa.gov/stories2008/20080519_hurricanes.html

ネイチャーオンライン版の要約
http://www.nature.com/ngeo/journal/vaop/ncurrent/abs/ngeo202.html

エコカーワールド2008

電気自動車や燃料電池自動車をはじめとする低公害車が一堂に会するイベント「エコカーワールド2008 in 神戸」が、17-18日に神戸のメリケンパークで開催された。
24日からはじまる主要国(G8)環境相会合にちなんで開催されたイベントだ。

残念ながら筆者は仕事の都合で行くことができなかったが、エコカーワールドに行った友人は「エリーカ」の展示に大いに興味を抱いたとのこと。
「エリーカ」は慶應義塾大学が中心となって開発した8輪駆動(!)の電気自動車で、最高速度370キロを達成し、加速もポルシェ911ターボを超えるという怪物自動車。
しかし電気自動車なのでCO2の排出はゼロ、燃費も夜間電力で充電すれば、走行距離1キロあたり1円で済むという。ガソリン車のリッター(レギュラー160円)換算すると、リッター160キロに相当する。

国内のCO2排出量の2割を自動車が占めているといわれ、内燃機関(燃料を燃焼して動力を取り出す機械)を持たない電気自動車は、CO2排出削減に劇的な効果をもたらすものといえよう。

神戸でのイベントは終了したが、6月7日-8日に横浜で「エコカーワールド2008 in 横浜」が開催される。
電気自動車などの参考出品だけでなく、現在に発売されているハイブリッド車や天然ガス車・LPガス車などの低公害車も出品されており試乗も可能だ。
(ジャイヴ川畑)


エコカーワールド2008
http://www.erca.go.jp/ecocarworld/

2008年05月08日

インド各地で熱波を観測

ベンガル湾で発生したサイクロンNARGISは、湾の東側にあるミャンマーに上陸し壊滅的な被害をもたらしたと。
ベンガル湾の西のインドでは熱波が発生し、こちらも犠牲者が出ているもようだ。

4月下旬、インド東南部のオリッサ州などで熱波が発生し多くの犠牲者が発生したばかりだが、4月末からインド中部から北部にかけて熱波が発生し、現在でも各地で44℃-45℃の高温を観測し続けている。
インド北部のハリヤナ州ヒサールでは46.2℃を観測したそうだ。
またインド中部では"Kali Andhi"と呼ばれる砂塵嵐も観測されている。
インドの報道機関によれば、今回の熱波の影響ですでに60人以上が犠牲になったそうだ。

インドの夏は3月から5月とされ最も熱い時期であり、40℃前後まで上がる。
日本を含む北半球の多くでは6月から8月までが夏にあたるが、インドでは6月から9月まで雨季になるため、気温が下がるからである。
インド気象庁によれば、今回の熱波により、これらの地域で平年に比べ4-5℃高くなっているとのこと。

インドの熱波、ミャンマーのサイクロンのように大きな気象災害が起きると真っ先に被害に遭うのが貧困層だ。
被災地への支援はもちろん必要だが、未然に防ぐためのプログラムが確立できないものだろうか。
(ジャイヴ川畑)


インド北西部・中部の熱波について(インド気象庁)
http://www.imd.gov.in/section/nhac/dynamic/hotwx.htm