灼熱のF1オーストラリアGP
2008年F1世界選手権の開幕戦、オーストラリアGP決勝が16日15時半(日本時間13時半)にオーストラリア・メルボルンのアルバートパーク・サーキット(1周5.303km:58周)で行われた。
レース中の気温は38.2度、路面温度は51.6度に達し、参加22台中、チェッカーを受けたのはたった7台と、まさに灼熱の中大波乱のレースとなった。
日本人選手の佐藤琢磨(スーパーアグリ・ホンダ)は残念ながらレース中盤の32周でリタイアとなってしまったが、中嶋一貴(ウィリアムズ・トヨタ)は6位に入賞した。
中嶋一貴の父は、日本人初のF1全戦参加ドライバー中嶋悟。灼熱のオーストラリアGPでは、中嶋一貴は暑さに耐えながら父親譲りの納豆走法で見事に完走した。
南半球の3月は北半球の9月にあたり、暑さも和らぎ始める頃。メルボルンの月別最高気温の平年値は、1月2月が25.8度、3月は23.8度だ。16日のレースでは平年値を実に15度ちかく上回っていたことになる。
この猛暑の原因は、オーストラリア南東部に存在する高気圧が原因。北半球の高気圧は右巻きに風が吹き出しているが、南半球は左巻き。この左巻きの風がオーストラリア中央部の砂漠地帯から熱風となりオーストラリア南部に達したのだ。
そのためメルボルンでは3月に入ってから平年気温を上回る日が度々あり、13日以降は連日30度を上回っていた。
またメルボルンの北西640キロに位置するアデレード(1995年までF1が開催されていた都市)では、3月3日以降、35度以上の日がいまだに続いているようだ。
次戦マレーシアGPも高い気温の下で開催される。また湿度が高いことでも知られており、ドライバーだけでなくエンジンやタイヤにとっても過酷な戦いとなりそうだ。
(ジャイヴ川畑)
レース開催時の850hPa天気図:オーストラリア南東海上の高気圧に注目
http://www.bom.gov.au/archive/charts/2008/03/IDX0082.200803170000.gif
アデレードに高温をもたらした高気圧:最も高気圧の勢力が強かった7日の850hPa天気図
http://www.bom.gov.au/archive/charts/2008/03/IDX0082.200803070000.gif





