米南部 冬の竜巻が襲来
大統領選挙の予備選「スーパー・チューズデー(Super Tuesday)」で大いに盛り上がる米国で、5日夜から6日未明にかけて嵐に伴い複数の竜巻が発生し、現時点で55人が死亡、さらに多くの人が負傷する気象災害が発生した。
竜巻が発生したのはスーパー・チューズデーのあったアーカンソー、テネシー、アラバマの各州とケンタッキー、ミシシッピー州の米南部5州。米気象局によると寒冷前線の通過に伴い数十個の竜巻が発生したそうだ。(ニューヨーク・タイムズは73の竜巻報告があったと掲載している)
倒壊した建物の捜索活動はまだ続いており、さらに死傷者数が増える可能性もある。
また広い範囲にわたって強風や雹(ひょう)が降るなど、農作物などへの影響も懸念されている。
今回の嵐は早くから予想されており、2日前には報道機関から嵐の予報が出ていた。また当日午後には気象当局より雷雨注意報(Severe Thunderstorm Watch)も発表されていたが、夜になってからの竜巻の襲来のため、死傷者が増えることになってしまったようだ。
米国の竜巻は初夏や夏の終わりなど、冷たい空気と暖かい空気がぶつかる頃に多く発生する。
冬の竜巻の発生数は少ないものの、1971年2月にルイジアナとミシシッピで発生した竜巻では134人が犠牲になることもあった。
今回の竜巻も寒冷前線の南側(ミシシッピ州ほか)では25℃以上を観測し、北側(アイオワ州ほか)は5℃以下を観測するなど、暖気と寒気の境目(寒冷前線):気温変化の大きいところで発生したようだ。
(ジャイヴ川畑)
寒冷前線や気温については、国立海洋大気圏局の以下の天気図を参照されたい。
※上のファイルは今週末まで、次週以降は週単位で下のファイルにまとめられる。
http://www.hpc.ncep.noaa.gov/dailywxmap/pdf/DWM_20080205.pdf
http://www.hpc.ncep.noaa.gov/dailywxmap/pdf/DWM0608.pdf





