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ロンドン 霧で交通ストップ


[2007-12-28 07:15:17]

イギリスの首都ロンドンでは、23日から24日にかけて濃霧となり、交通機関がストップするなど社会生活に大きな影響が出たとのこと。ちょうどクリスマス休暇にあたり里帰り客のため航空便も増便されていたが、約200便がキャンセルとなったそうだ。

この霧は上空に強い寒気が入ったことにより発生した。また無風状態であったことも霧の発生や解消の遅れに影響したものと思われる。

当時のヒースロー空港の気象実況(METAR)を見ると、23日0時を過ぎる頃から視程が100m程度になり、一時は50m程度に落ちることもあったようだ。50mといえば、飛行機の離着陸はもちろん、バスや電車の運行も無理だ。この深い霧は20時ごろからようやく解消しはじめたと気象実況に記されている。

ワイオミング大学では当時の気象実況のグラフ化したものが公開されており、23日のグラフと他の日のグラフの気温や湿度と視程の変化を比較してみた。

比較対象として12月1日のグラフを見てみると、日中の気温は10℃を越え相対湿度も60%程度まで下がっている。夕方に一時的に弱い雨が降った後は、気温は8℃前後、相対湿度は80%程度となっている。1日を通して南西よりの風が吹いていたようだ。2段目のグラフには視程が表されているが、視程は9999m(=10キロ以上)と良好である。

23日のグラフは1日くらべ対照的だ。気温は寒気の影響で日中でも1℃前後、相対湿度も100%が続いている。視程も限りなくゼロに近い状態が続いている。風もほぼ無風状態だ。
ロンドンの街中がミルクのような霧に浸っていることが想像されよう。

ちなみに現在のロンドンの霧は"Fog"、つまりミルクのような白い"霧"。
しかし過去1950年代ぐらいまでの霧は"Smog"、工場や家庭から排出される煙やすすの混じった有害な霧であり、別名"pea soup""pea soupers"(えんどう豆スープ)とも呼ばれた。えんどう豆をうらごしして作るドロッとした緑色のスープだ。
1952年12月5日から9日にかけてロンドンは有害な霧に包まれ、約4,000人が呼吸器系疾患や心臓疾患などで亡くなった。(霧が原因によるその後の死者も合わせると、約12,000人が犠牲となった)
(ジャイヴ川畑)


[1952年ロンドンスモッグ事件]
http://www.metoffice.gov.uk/education/secondary/students/smog.html

[ワイオミング大学 METAR 23日のグラフ]
http://weather.uwyo.edu/cgi-bin/wyowx.fcgi?TYPE=sfgram&DATE=20071223&HOUR=24&UNITS=M&STATION=EGLL

[ワイオミング大学 METAR 1日のグラフ]
http://weather.uwyo.edu/cgi-bin/wyowx.fcgi?TYPE=sfgram&DATE=20071201&HOUR=24&UNITS=M&STATION=EGLL

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