バッテリー電車 相次いで札幌に
昨年6月に「電池で動く路面電車」の記事を掲載したが、最近、相次いで続報が入ったのでお伝えする。
川崎重工は19日,車載用ニッケル水素電池を搭載した低床電池駆動路面電車「SWIMO」(スイモ)が完成させたことを発表した。
「SWIMO」は車載用に密閉・コンパクト化した自社開発の「ギガセル」電池を座席下へ搭載し、5分間の急速充電で非電化線路を10km以上走行することが可能になったのがポイント。さらにブレーキをかける際に発生する電力(回生電力)を蓄える機能も持っている。
また先月25日には鉄道総合技術研究所が、架線・バッテリーハイブリッドLRV「Hi-tram」(ハイ!トラム)を発表した。
こちらも大容量・高効率リチウムイオン二次電池を搭載することにより、「SWIMO」同様、非電化線路を走行することが可能になった。
それぞれ細かな技術に違いはあるが、架線の無い非電化路線を走ることが可能になるため、軽油を消費してCO2を排出しながら走るディーゼル車両を置き換えることが可能になるわけだ。
架線などの電化設備の構築・維持には多大なコストが掛かるため、列車本数の多い都市部では電化が当たり前だが、列車本数の少ないローカル線などではディーゼル車両に頼らざるを得ない。
ところがこれらの短時間充電の可能なバッテリー電車を導入することで、駅にのみ電化設備を整え、停車中に急速充電する運用が可能となる。
また架線が不要なため路線の新設や延伸も用意になり、柔軟な路線網の構築も可能となる。
この「SWIMO」と「Hi-tram」が11月下旬より札幌市電の路線で試験運転を開始する。
いよいよここまで来たか…といったところか。
筆者も札幌に行って、チャンスがあれば乗車体験したいものだ。
(ジャイヴ川畑)
川崎重工ニュースリリース「低床電池駆動路面電車「SWIMO」が完成」
http://www.khi.co.jp/khi_news/2007data/c3071119-1.htm
鉄道総研プレスリリース「架線・バッテリーハイブリッドLRV「Hi-tram」の概要」
http://www.rtri.or.jp/topics/lrv/07oct25.html





