サイクロン被害 バングラデシュ
各国の報道によると、大型サイクロン「シドル」がバングラデシュを直撃し、犠牲者が少なくとも3000人に達したとのこと。バングラデシュ赤新月社によれば、最悪の場合、1万人に上る恐れがあるとのことだ。
これを受けて、国連やEU、その他世界各国が復興支援を提供することを発表した。
大型サイクロン「シドル」は15日にバングラデシュ西部沿岸に上陸した。上陸時の勢力はカテゴリー4規模で、 最大瞬間風速は150マイル(67メートル)に達した。
バングラデシュの国土の大半はベンガル湾沿いに形成された低地のデルタ地帯であり、南に開けたベンガル湾の最奥のすぼまったところにあるため高潮の被害を受けやすい。
大型サイクロン「シドル」はバングラデシュ西部を北上したため、国土の多くが進路の東側(強風半円)に位置することとなり、沿岸部などは高潮により壊滅的な被害を受けた。
AFP通信によれば、大型サイクロン「シドル」は観測史上(1877年以降)、2番目に強いサイクロンだったそうだ。
史上最強のサイクロンは1991年のもので、上陸時の勢力はカテゴリー5相当、高潮被害などにより約14万人が犠牲となった。
バングラデシュでは60年代より高床式のサイクロン・シェルターの建設が進められていたが、1991年のサイクロン被害を受け急ピッチでサイクロン・シェルターが建設され、現在までに約2000棟が整備されている。1998年にも比較的大きなサイクロンに襲われたが、サイクロン・シェルターの効果により犠牲者は約2000名に抑えられた。
しかしサイクロン・シェルターの設置数はまだ充分ではないため、大きな被害に至ったとのこと。
現地の天候はすでに回復しているが、道路や通信網に被害が出ているため救援物資も充分に行き届いておらず、また衛生状態も極めて悪いため、各国からのさらなる支援が望まれる。
(ジャイヴ川畑)





