乱気流で11人けが
2日午後8時ごろ(報道機関によっては午後7時30分、午後7時40分、午後7時50分ごろとまちまち)、松山市の北西約100キロ付近の上空で、韓国・済州島発関西空港行きの大韓航空機733便(乗客・乗員111人)が高度1万7百メートルを飛行中、で乱気流に巻き込まれ乗客乗員計11人が負傷したそうだ。
済州島と関空を結ぶ便は、済州島を離陸後、壱岐-福岡-岩国-高松と飛行し関空に到着する。報道からすると、山口県中部・東部を飛行中だったものと考えられる。
当時の天気図を見ると、山陰沖に低気圧があり、そこから寒冷前線が対馬海峡方面へと伸びていた。この低気圧の南側、とくに寒冷前線の前面には強い暖気の流入のため大気が不安定になっており、九州北部から山陰にかけて各所で積乱雲が発達し雨を降らせていた。
なかでも山口県東部に強い雨が降っていたようだ。
事故現場近隣の山口県の防府飛行場の気象実況を見ると、午後8時ごろは雷雨となっていたようだ。岩国飛行場でも午後9時ごろから雷雨を観測していた。
おそらく事故のあった大韓航空機はこの雷雨を降らせていた積乱雲の近くを飛行し乱気流に遭遇してしまったのだろう。
今回の悪天域は事前に航空機向けの予報で発表されており、この付近を飛行する航空機には周知されていたはずだ。また機上レーダーでも積乱雲は明瞭に判るため、それを避けて飛ぶことができたはず。
それでも乱気流を避けられないことがあるため、乱気流が予想される空域では予めシートベルト着用サインを付けている。今回の事故について今後の調査が待たれるところだが、ベルトサインの状況や乱気流を予想したルート選定だったかがポイントになるだろう。
読者においては、飛行中は不意の乱気流に備え、着席時は常にシートベルトを着用することをお勧めする。またシートベルト着用サインが付いている時は、絶対にベルトを外さないようお願いしたい。
(ジャイヴ川畑)
岩国飛行場の気象実況(2日午後9時は021200Z)
防府飛行場の気象実況(2日午後8時は021100Z)





