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マグネシウム・サイクル


[2007-07-01 01:39:39]

交通事故で通院中の筆者だが、病院の待合室の週刊誌で興味深い記事を見かけたので紹介しよう。

週刊ポストの連載「メタルカラーの時代」、企業の創造的な技術開発者:現代の匠に山根一眞氏がインタビューする記事。
このメタルカラーの時代の5月25日号~6月8日号で「マグネシウムによるエネルギーサイクル」が取り上げられていた。

マグネシウムによるエネルギーサイクルの基本は、マグネシウムの酸化還元反応を利用し、太陽エネルギーから水素ガスと熱を取り出そうというもの。
これを東工大の矢部教授が研究・開発しており、実証段階に入ろうとしているそうだ。

マグネシウムは常温では固体で安定した金属だが、水と反応させることで水素を出し酸化マグネシウムに変化する。
この時の反応熱と水素を燃焼させた時の熱をあわせると、同じ重量の石炭の約83%のエネルギーが得られるとのこと。
一般家庭で1カ月に消費する電力は約300キロワット、これが35センチ角のマグネシウム(73キログラム)でまかなえるそうだ。

この酸化マグネシウムを太陽光で精錬(還元)してマグネシウムに戻すことで、太陽エネルギーをマグネシウムに閉じ込めることになる。またマグネシウムの状態で保存や移動することも可能、つまり太陽エネルギーの保存や移動ができることになるわけだ。

現在の太陽エネルギーの利用法として多く使われている太陽光発電は、発電効率が高いものでも20%程度、さらに蓄電効率はその10%程度なので、全体でせいぜい2%程度しか保存することができない。
これがマグネシウム・エネルギーサイクルだと30-50%程度に上げることが可能になるかもしれないそうだ。

まだまだ実用化できるかどうかも分からない技術だが、太陽エネルギーの変換・保存効率が高くなり、コストも十分見合うものになってくれば、太陽エネルギー利用法の選択肢が広がろうというものだ。
今後に期待したい。
(ジャイヴ川畑)

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