台湾でも越境汚染が話題に
朝日新聞などによると、今月9日に九州から東日本の広範囲で光化学スモッグが観測され、新潟県や大分県で初の光化学スモッグ注意報が発令されることとなったが、九州大学と国立環境研究所によるシミュレーションで中国大陸から日本上空に流れ込む汚染物質が原因である可能性が高まった。
長崎県五島市や壱岐市、熊本県天草市など近隣に大気汚染を引き起こす大規模な工業地帯が無いことから、以前から海を越えて汚染物質が飛来している可能性が指摘されていたが、今回のシミュレーションでそれが裏付けられた格好だ。
この越境汚染は、日本だけでなく台湾でも問題になっていることが、現地のメディアでも報道されている。
日本と同様、8日から9日にかけて台湾でも大気中のオキシダント濃度が高まり政府が注意を促していたが、氣象新聞などによると、これは台湾内の都市や交通機関から排出される汚染物質に加え、「境外傳輸」つまり国境の外から飛来する汚染が原因であるとしている。
北部にある台湾一の大都市・台北よりも、中国大陸に近い台湾西岸に位置する台南・高雄などのほうが大気汚染が酷かったことなどから越境汚染が考えられていたが、九州大学と国立環境研究所によるシミュレーションでも中国南部の重慶・成都・広州付近から汚染濃度の高い領域が台湾へ及んでいる様子が見られた。
光化学スモッグは日差しの強い夏が本番なだけに、これからの季節、注意報が頻発されることが懸念される。読者においては大気汚染情報に十分に注意していただきたい。
九州大学・国立環境研究所のページで翌々日までの大気汚染物質分布予測を公開しているので、参考にされてみてはいかがだろう。
(ジャイヴ川畑)
九州大学/国立環境研究所 東アジア域の黄砂・大気汚染物質分布予測のページ
http://www-cfors.nies.go.jp/~cfors/index-j.html





