古紙100%再生紙を廃止へ
新聞報道などによると、日本製紙は24日、古紙100%配合紙のラインナップを廃止すると発表した。
あわせて上質紙、中質紙などでも品質を維持したまま古紙配合率を下げるとのこと。
古紙100%配合でない方が環境負荷が少なくなる場合も多いと判断したからだそうだ。
古紙100%のリサイクル品を使用することで、貴重な森林資源の消費を抑えることができ、地球温暖化防止に貢献すると思っていたのだが、これはどういうことなのだろう?
日本製紙の発表によれば、
(1)古紙の品質低下により、歩留まりが低下している。
(2)古紙100%配合紙は全く配合していない紙に比べ、製造工程で化石燃料由来のCO2排出量が増加するケースがあり、再生紙が地球温暖化に与える影響が大きい。
などを考慮し、用途に応じて最適な配合率を決めることで、トータルで環境負荷を軽減できると判断したそうだ。
日本製紙の発表資料を見ると、古紙100%配合紙は全く配合していない紙にくらべCO2排出量が86%で済んでいる。
これだけ見れば古紙100%配合紙のほうがCO2を削減できるはず。
実は非化石燃料がCO2削減のポイントなのだ。
非化石燃料とは、製紙工程で木材から繊維を取り出したあとに残る廃液(黒液)などのこと。ボイラーなどの燃料に用いている。
成長過程で二酸化炭素CO2を吸収し酸素O2に変換してきた植物(植物由来燃料=黒液)なので、燃焼して排出されるCO2が成長過程の吸収量と相殺される。
相殺分を差し引くと、古紙100%配合紙に比べ全く配合していない紙のほうが6割程度の排出量で済むことになる。
実際のところ、古紙価格の高騰も大きな要因なのかもしれない。古紙の輸出需要が高まり品薄となったため、古紙価格が2002年に比べ2倍以上に跳ね上がっているのだ。(段ボール古紙の国内価格)
とはいえ環境にやさしい商品ということで、新しいラインナップは消費者から高評価され受け入れられていくことになるだろう。
私も環境に配慮した商品を選択するように努めていきたい。
(ジャイヴ川畑)





