レイク・エフェクト・スノー
レイク・エフェクト・スノー(Lake Effect Snow)、直訳すれば『湖効果の雪』であろうか。
AP電などによると、アメリカ・ニューヨーク州北部のオスウェゴ郡は、先週からこのレイク・エフェクト・スノーにより大雪となり、市民生活がマヒ状態となっているそうだ。
降り積もった雪は12フィート(3.66メートル)に達するところもあるとこと。
エリオット・スピッツアー州知事は非常事態宣言を発表した。これを受けて十数州から米国ナショナル・ガード(州兵)が救援のため派遣されることとなった。しかし15日の報道によると、雪深さのため被害の大きい地域へはまだたどり着けていないようだ。
アメリカ・カナダの国境付近にある五大湖、その総面積は約24.5万平方キロあり、日本の本州とほぼ同じ程度の広さを持っている。
この五大湖の上を北からの冷たく乾いた季節風が通過する際に、(気温よりも)温かい湖の水が蒸発し霧となりる。さらに湖を渡り終えるまでに水蒸気がどんどん供給され、温かい湖面と冷たい空気の間の対流現象(上昇気流)により巨大な雪雲(積乱雲)へと成長し、五大湖の風下側に雪を降らせることとなる。これがレイク・エフェクト・スノーのメカニズムだ。
日本でも冬の間、日本海側に雪が降る。この雪はシベリアの大地からやってくる、と思われれている方もおられるかもしれないが、それは間違い。
シベリアからの冷たく乾いた季節風が日本海を通過する際に、海面(対馬暖流)から水蒸気の供給を受け上昇気流のため巨大な雪雲となる。これが冬季の日本海側の雪の正体だ。そういった意味では日本海側の雪もレイク・エフェクト・スノーのスケールアップ版といえるかもしれない。
昨年10月の大雪で緊急情報を発表した在ニューヨーク総領事館だが、今回の大雪では特に情報を流していないようだ。在デトロイト総領事館にも特に大雪に関する情報は無い。
とはいえ在留邦人や旅行者の読者においては、レイク・エフェクト・スノーに充分に注意してほしい。
(ジャイヴ川畑)





