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高度1万メートルからの生還


[2007-02-19 13:50:23]

英タイムズ紙やオーストラリア各紙によると、オーストラリア東部ニューサウスウェールズ州のタムワース市(シドニーの北西300キロ)付近で14日、世界大会に向け練習中だったパラグライダー2機が積乱雲に巻き込まれ、1人が死亡、もう1人は高度約1万メートルまで上昇気流によって持ち上げられたが奇跡的に生還した。

この幸運なグライダーパイロットはドイツ人エワ・ウィスニエルスカさん(35歳)。彼女は昨年のパラグライダー世界大会女性部門で5戦中2回も優勝したパラグライダーの第一人者。ウィスニエルスカさんは積乱雲の中の激しい上昇気流に巻き込まれ、意識を失ううちに1秒間に20メートルの速さで高度3万2千フィート(約1万メートル)の積乱雲の頂上付近まで持ち上げられた。
頂上付近の気温はマイナス50度、空気も地上の1/4程度の薄さ。そのため意識を失い激しい凍傷に襲われながらもパラグライダーは降下していき、奇跡的にも22,640フィート(約6900メートル)で意識を取り戻し無事に着陸することができた。
しかし中国チームのグライダーパイロット何忠平さん(42歳)は捜索の結果、残念ながら翌日に遺体となって発見された。
死因は凍死または酸欠死とみられている。

マニラ・スカイ・セーラークラブ会長のゴッドフリー・ウェネス氏によれば、当日は朝から積乱雲の発達の兆しがあったため、ブリーフィングで危険性に注意があったとのことだ。
無理をして積乱雲に巻き込まれてしまったのだろうか。なぜこのような危険なフライトが試みられたのかはまだ分かっていない。
(ジャイヴ川畑)

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