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台湾新幹線が開通 災害対策は?


[2007-01-05 13:49:30]

日本の新幹線技術の初輸出となった台湾新幹線(現地名:台灣高速鐵路股分有限公司、略称:台灣高鐵)が5日、営業運転を始めた。午前7時(日本時間午前8時)に南部の左営(高雄)、中部の台中、北部の板橋の各駅から始発列車がそれぞれ発車し、とくに遅れることも無く定刻通りに運転した。

高鐵は当初、TGVやICEなどの欧州の高速鉄道技術を導入することになっていたが、98年のドイツICEの脱線事故や99年の台湾大地震などを受け、99年末に日本の新幹線技術を導入することに変更した。しかし欧州勢の反発もあり、線路や信号は欧州式でその上を日本の新幹線車両が走ることとなった。
このような紆余曲折や工事の遅れ、欧州式・日本式のすり合わせの難しさなどで、当初の開業予定2005年秋から3度にわたり開業延期してきた。
現在もまだ乗員養成不足などのため1日19往復(計画では88往復)のスタートとなった。

気になるのは自然災害への対策。台湾は日本と同様、台風や地震の多い国である。(だからこそ日本式の新幹線が選ばれたわけだが)

高鐵の線路はスラブ軌道(コンクリート床:山陽・東北・上越新幹線で採用)のため、台風の大雨で線路の砂利が流されるようなこともない。
また沿線には災害警告システム(DWS)が設置され、40gal(震度4相当)の地震を検知すると緊急停止処置が取られる。時速300キロで走行中であっても、緊急時は90秒で完全停止が可能とのこと。線路も震度7でも耐えられるよう設計されている。
昨年12月26日に高雄などで震度5を観測する地震があったが、時速115キロで左営駅(高雄)を出たばかりの428列車は30秒で安全に停止した。

東海道・山陽新幹線の700系「のぞみ」をベースにした高鐵700T型は最高時速300キロで走行し、台湾の2大都市、台北と高雄をわずか1時間半で結ぶ。これまでの特急「自強号」は最速でも4時間半かかっていたため、1/3に短縮されることになる。
台湾旅行では南部へのアクセスの悪さから台北やその近郊で済ますことが多かったが、これからは台湾南部への観光も容易に行えそうだ。古都・台南や台湾第2の都市・高雄、関仔嶺温泉や四重渓温泉、最南端のリゾート・墾丁が台北から日帰り圏内となる。
台湾旅行をお考えの読者は、この機会に高鐵を利用し南部へも訪問してはいかがだろう。
(ジャイヴ川畑)

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