台風による土砂災害 (フィリピン)
30日から1日にかけてフィリピンのルソン島南部を通過した台風21号:アジア名「ドリアン:Durian:(榴[木連])」に伴う大雨のため、ルソン島ビルコ地方アルバイ州などで土石流や洪水が発生し多くの犠牲者がでた。
上陸時の台風の勢力はカテゴリー5、2005年8月末にアメリカ合衆国南東部を襲ったハリケーン「カトリーナ」と同じ最高レベルだった。
付近では今年8月に噴火したマヨン火山の火山灰が堆積しており、それが台風の大雨により土石流や洪水を引き起こすこととなった。
4日朝の時点で犠牲者数は現時点で300名を越えているが、CNNニュースなどによれば1,000名を越えている可能性もあるとのこと。犠牲者は泥の下に埋まっているため、正確な数がわからないことはもちろん、救出することも困難な状態だ。
日本政府は1日夜、約2000万円相当のテント、毛布など緊急援助物資を供与することを決めた。また日本赤十字社も救援要員を派遣している。(救援要員の現地からのレポートが日本赤十字社のホームページに順次掲載されている。)
それにしてもなぜこのような被害が発生したのだろうか。
マヨン火山はこの400年の間に50回も噴火しており、たびたび土石流被害が発生している。
消防防災博物館のサイトによると、1875年にマヨン火山噴火による土石流や洪水で1,500名が犠牲となっている。また台風による土砂災害としては、1991年11月にフィリピンのレイテ島で地すべりや洪水のため5,000名以上が犠牲となっている。
フィリピン政府はどのような手を打ったのだろうか。過去の経験は活かせなかったのだろうか。
各国の予報機関においてもドリアン台風の勢力は強いものと予想されていたのに。
(ジャイヴ川畑)
日本赤十字社
http://www.jrc.or.jp
消防防災博物館
http://www.bousaihaku.com





