烏龍茶の銘木が干ばつ危機に
数ある中国茶のうち日本でも人気のある烏龍茶(ウーロン茶)。なかでも最高級品として中国福建省北部にある武夷山市の武夷岩茶が世界的に名高い。
日本では烏龍茶といえば鉄観音が有名だが、武夷岩茶もテレビの旅番組や雑誌で時々紹介されるのでご存知の方もおられよう。
武夷岩茶のなかでも大紅袍と呼ばれる茶葉は貴重なもので、政府が管理する4本の茶樹からのみ採取され「国茶」とも呼ばれている。私も大紅袍を接木した子孫にあたる茶葉を入手し飲んだことがあるが、その味わいはたとえようもないものであった。
この大紅袍の4本の茶樹が、おりからの干ばつで枯れそうになっているということから一大事だ。
中国新聞社の報道によれば、武夷山一帯では9月13日から雨が降っておらず、樹齢350年の大紅袍が瀕死の状態とのこと。係員がバケツで水を与えることで、なんとか凌いでいるそうだ。
気象庁の全球異常気象監視速報でも中国東部・東南部では10月4日-10日以降、高温・少雨が続いており、中国気象局の干ばつ・大雨情報を見る限りしばらくは干ばつが続きそうとのこと。
大紅袍はもちろん、私たちが口にする烏龍茶全般の作況に影響が出かねないだけに、干ばつが早期に解消することを祈りたい。
ちなみに私がよく口にするお茶は、東方美人と金萱茶。どちらも甘い香りが特徴の台湾茶だ。
台湾も夏の大雨、秋の少雨と不順な天候が続いたが、今のところ作況への影響は報道されていないもようだ。
まずはひと安心といったところか。
(ジャイヴ川畑)
武夷山市 大紅袍のページ
http://tea.wuyishan.gov.cn/
中国気象局 干ばつ・大雨情報
http://www.cma.gov.cn/cma_new/tqyb/yubao/hlqhgb/t20051215_107924.phtml





