雨の中国F1GP シューマッハV
2006年F1世界選手権第16戦中国GP決勝が1日14時(日本時間15時)に中国の上海インターナショナル・サーキット(1周5.451Km:56周)で行われ、ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)が6番グリッドからスタートし中盤首位に立ち優勝した。チャンピオン争いを繰り広げる予選1位のフェルナンド・アロンソ(ルノー)は2位に終わった。
今回のレースの見どころは、8月のハンガリーGPと同様、天候が雨からくもりに変わったため、タイヤ交換が各ドライバーの命運を分けたことだった。
前日の公式予選は雨のなか行われ、ミシュラン・タイヤ勢が上位を独占し、ブリヂストン・タイヤ勢はミハエル・シューマッハがなんとか6位を手に入れた他は下位に沈んでしまった。ハンガリーGP同様、ミシュランは雨に強かったのだ。
決勝レーススタート時は直前の雨のため、すでに雨は上がっていたものの全車ウェットタイヤを選択した。
レーススタート後、ミシュラン・タイヤを履くアロンソは着実にリードを広げていたが、10周目を越えるころから路面がやや乾き始めてきた。乾き始めの路面ではブリジストン勢のほうが速い。シューマッハは3位にまで追い上げてきた。
運命の21周目、シューマッハがピットインし給油のみでタイヤ交換しなかった。まだタイヤの磨耗が少なく性能を維持できると判断したのだろう。
直後にアロンソもピットイン、ここで給油とタイヤ交換を行った。アロンソは前タイヤの磨耗が激しく、前タイヤのみ交換したのだ。
これが裏目に出てしまった。タイヤを交換した直後は一時的にタイムが落ちてしまうのだ。
このためアロンソはチームメイトのフィジケラと宿敵シューマッハに抜かれてしまったのだ。
レース中盤からは路面もドライコンディションとなり、多くの車がドライタイヤに交換していった。
39周目に2位のシューマッハがピットインしてドライタイヤに交換、フィジケラのタイヤ交換を待つこととなった。
1位のフィジケラは41周目にピットインしてドライタイヤに交換、1位でコース上に戻ったがタイヤを交換した直後は一時的にタイムが落ちてしまう。そこを狙ってシューマッハがズバッと追い抜き1位に上がったのだ。
ラスト5周ほどで再び雨が降り始めたが、1位はシューマッハのまま、2位はフィジケラがアロンソに譲ってチェッカーを受けた。
タイヤ選択で最も悲惨だったのはクビサ(BMW)だった。まだ濡れた路面の24周目でドライタイヤに交換したのだ。この後急速に路面が乾くと判断したのだ。しかし判断が誤っていたことはすぐに答えが出た。何度もコースオフを繰り返し25周目で再びウエットタイヤに戻したのだ。これが尾を引き13位でレースを終えることとなった。
中国GPを終え、シューマッハ、アロンソとも総合ポイントは116点で並んだが、勝利数でシューマッハが上となった。
残るは日本GPと最終戦ブラジルGP。引退を表明したシューマッハが有終の美を飾るのだろうか。
日本GPは次週10月8日に三重県鈴鹿サーキットで行われる。現在の予想では天候に恵まれたレースになりそうだ。
(ジャイヴ川畑)





