シャトルの打ち上げ気象条件
NASAアメリカ航空宇宙局の発表によれば、米東部夏時間6日午後0時29分(日本時間7日午前1時29分)に打ち上げが予定されていたスペースシャトル「アトランティス」は、第1燃料電池の不具合のため打ち上げを1日延期することになったそうだ。
燃料電池冷却用冷却モーターの電圧が一時的に低下したらしい。
不具合はすぐに解消したため、打ち上げは約24時間後にあたる米東部夏時間7日午後0時3分(日本時間8日午前1時3分)に再設定された。
スペースシャトル「アトランティス」打ち上げはハリケーン・アーネストの接近で延期になったが、今年7月のスペースシャトル「チャレンジャー」も気象条件が悪く1日午後(日本時間2日早朝)の打ち上げ予定が4日午後(日本時間5日早朝)になったことは記憶に新しい。
シャトル打ち上げ条件はどのようになっているのだろうか。
NASAのホームページで打ち上げ条件を公開しているので調べてみた。
※以下は英語に苦手な筆者によるものなので誤訳の可能性あり。
打ち上げ条件
気温:
以下の場合、燃料注入を開始できない。
a) 前24時間の平均気温が華氏41度(摂氏5度)以下の場合。
b) 前24時間の最低気温が華氏33度(摂氏0.5度)を下回った場合。
燃料注入後、以下の場合、秒読みを続けることができない。
a) 華氏99度(摂氏37.2度)を連続30分以上上回った場合。
b) 華氏48度(摂氏8.9度)を連続30分以上下回った場合。
※風速・湿度次第で華氏48度~36度(摂氏8.9~2.2度)までは許容される。
風:
42ノットの風を観測した場合、あるいは3時間以内に予想される場合、燃料注入を開始することができない。
打ち上げ可能な風速は、発射台の支援塔で観測を行い、上限は方位により19ノットから34ノットの間となる。
雨:
発射台または飛行コースに雨がないこと。
雷:
燃料注入は発射台から5マイル以内で発雷確率が20%を超えると実施できない。
発雷がある時や発射台または打ち上げコースから10マイル以内に雷雲があると打ち上げできない。
打ち上げ前30分以内に雷や雷雲があっても同様。
この他にも周囲の雲の形状や所在についても大量に条件が設定されている。
また緊急着陸場(ヨーロッパまたはアフリカ)の天候についても気象条件が定義されている。
これらの条件をクリアしたうえで、やっと打ち上げることができるのだ。
スペースシャトルの発射台があるフロリダ州ケープカナベラルのケネディ宇宙センターの気象状況や気象予報はインターネットで入手可能だ。
発射台近くに長さ約4500メートルのシャトル着陸用滑走路がある。この滑走路には飛行場コード KTTS が設定されているため、米国の航空電子情報サービス(ADDS)のTAF(http://adds.aviationweather.noaa.gov/tafs/)で予報が入手できる。
現在から過去36時間までの気象状況はMETAR(http://adds.aviationweather.noaa.gov/metars/)で入手できる。
どちらもTranslated の左空欄に KTTS を入れて GET TAF または SUBMIT を押せば表示される。
打ち上げ予定の現地時間7日を調べてみると、風は問題なさそうだが周辺で雷雨が予想されるとのこと。天候不良のため再延期されないか心配だ。
(ジャイヴ川畑)
シャトル打ち上げ条件
http://www-pao.ksc.nasa.gov/kscpao/nasafact/pdf/Weather-06R.pdf





