冥王星 格下げの影響は?
国際天文学連合(IAU)は24日、チェコのプラハで開催されていた総会において、太陽系第9番惑星とされてきた冥王星が格下げとなり、太陽系惑星が8個になることが決定した。
これは従来あいまいであった惑星の定義を明瞭化したことによるもの。
新しく定義された"惑星"とは、「太陽の周囲の軌道を公転し」、「自身の重力により球状を形成し」、「自身の軌道近くにほかの天体(衛星を除く)がない」であり、冥王星は内側の海王星と軌道が交差するため上記のうち3番目の条件を満たさなくなってしまうのだ。
IAUでは新たに"矮惑星"という定義をもうけ、冥王星のほか小惑星セレスや2003年に発見され第10番惑星かと話題になった"2003 UB313"などが含まれる。海王星以遠には他にも比較的大きな天体が存在することが知られており、矮惑星はさらに増える見通し。
冥王星が惑星で亡くなることで影響を受けるのが、教科書や辞典などの出版社。教科書出版会社ではすでに来年度の教科書の印刷を始めており、変更が間に合うかどうかギリギリだという。
占いの世界ではどうだろう?
西洋占星術でも冥王星を使用することから影響が大きいかと思われたが、そうでもないようだ。
西洋占星術も流派が多く全てとはいえないが、セレス・パラス・ベスタ・ジュノーの4大小惑星や小惑星キロン、月の遠地点(リリス)、月の軌道の昇交点(ドラゴンヘッド・テイル)といった惑星以外のものも使用しているため、たとえ冥王星が降格となっても大きな影響は無さそうだ。
しかし冥王星はさそり座のルーラー(守護星)であるため、さそり座の人には影響あるかも?
また占星術では惑星・小惑星などは人間の集合意識の表れとされており、今回の降格で意識改革があるかもしれないとも見られている。
私がもっとも気になるのは音楽。
2003年に発売され大ヒットとなった平原綾香の「ジュピター」、原曲は英国作曲家 G.ホルストの「惑星」の木星で、ホルストは地球を除く水星から海王星までを作曲した。作曲当時は冥王星が発見されていなかったためだ。
ところが2000年にホルスト協会の会長でもあるC.マシューズが、ホルストの作曲技法を用いて冥王星を作曲したのだ。そのため最近は冥王星も演奏されることが多く、この8月にも人気指揮者ラトルが冥王星付きの惑星のCDを発売したばかり。
英国音楽ファンの筆者も、冥王星の生演奏はまだ聴いたことがないのだが....今後、演奏されなくなるのだろうか。それが一番の気がかりだ。
(ジャイヴ川畑)
※気象ニュースではありませんが、天文のビッグニュースということで事務局より掲載許可を頂きました





