ウクライナ墜落事故は落雷か?
(当時の悪天予想図:赤×が事故現場)
ロシア・プルコボ航空のツポレフ154型旅客機が22日午後3時37分(日本時間午後8時37分)、ウクライナ東部ドネツクの北45キロの地点で墜落炎上し、乗客乗員約170名全員が死亡した。
墜落原因はまだ調査中だが、墜落直前に激しい乱気流に遭遇したとの連絡があったことから乱気流により墜落したとの見方と、機内で火災が発生したとの情報から事故または落雷によるものとの見方があるようだ。
(落雷で飛行機が炎上することは、通常考えられないが、機体やエンジンが破壊されその後発火に至った可能性はあるかもしれない)
当時の気象状況を調べてみると、悪天予想図では事故現場付近を寒冷前線が通過すると予想されており、天候の悪化に注意すべきであった。
事故現場の南45キロのドネツク国際空港のMETAR(飛行場実況)を見ると、事故の約1時間前からTSRAGR、ひょうを伴う雷雨を観測していたようだ。
そしてひょうを伴う雷雨は降り始めから約5時間も降ったり止んだりしていたようなのだ。
そして事故発生1時間前には31℃もあった気温が、事故発生時には20℃以下にまで下がっていた。たった1時間で10℃以上も下がったのだ。
これらのことから、事故発生時は寒冷前線の通過に伴い急に天候が崩れ、激しい悪天となっていたようなのだ。
しかし寒冷前線の通過に伴い、それなりの悪天は予想されていたはずだし、旅客機には気象レーダーが搭載されていたはずである。
墜落を招くような気象条件は事前に察知できたはずであり、避けることもできたはずである。
(少なくとも日本の航空会社なら、このような状況に陥ることは考えられない)
いったいなにがあったのだろう?
出発前の天候確認は? 機上気象レーダーは見なかったのか?
ヒューマンエラーはもちろん、機材に整備不良などもあったのかもしれない。
今後の原因究明が待たれるところである。
(ジャイヴ川畑)
ドネツク国際空港の実況 TS:雷 RA:雨 GR:ひょう(雹) 時間は協定世界時
UKCC 221600Z 17003MPS CAVOK 22/19 Q1006 08210260 TEMPO TS
UKCC 221530Z 00000MPS CAVOK 22/20 Q1007 08210260 TEMPO VRB12MPS 2000 TSRAGR SQ BKN020CB
UKCC 221500Z 14002MPS CAVOK 21/19 Q1006 08210260 TEMPO VRB12MPS 2000 TSRAGR SQ BKN020CB
UKCC 221400Z 18001MPS CAVOK 21/19 Q1006 08210260 TEMPO VRB12MPS 2000 TSRAGR SQ
UKCC 221330Z 00000MPS 9999 SCT030CB BKN066 20/18 Q1007 08220357 TEMPO VRB12MPS 2000 TSRAGR SQ
UKCC 221300Z 27002MPS 9999 VCTS BKN010CB BKN066 20/18 Q1007 26220357 TEMPO VRB12MPS 2000 TSRAGR SQ
UKCC 221230Z 21004MPS 9999 -TSRA OVC007CB 19/17 Q1008 26290254 TEMPO VRB12MPS 2000 TSRAGR SQ
UKCC 221200Z 16004MPS 9999 -TSRA OVC007CB 19/18 Q1009 08290254 TEMPO VRB12MPS 2000 TSRAGR SQ
UKCC 221130Z 20007G13MPS 2300 TSRA BKN006CB 20/18 Q1008 26290254 TEMPO VRB12MPS 2000 TSRAGR SQ <-事故発生時刻
UKCC 221100Z 23001MPS 9999 -TSRA BKN033CB BKN083 29/17 Q1006 26090070 TEMPO VRB12MPS 2000 TSRAGR SQ
UKCC 221030Z 20002MPS 9999 SCT033CB BKN083 31/16 Q1006 26090070 TEMPO VRB12MPS 2000 TSRAGR SQ
UKCC 221000Z 18002MPS CAVOK 30/17 Q1007 26090070 NOSIG





