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中国の台風報道に思う


[2006-08-15 12:00:00]

台風第8号(アジア名:桑美:サオマイ)は10日午後、中国浙江省蒼南縣に上陸した。上陸時の中心気圧は920ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は60メートルで、上陸地点付近では68メートルの暴風も観測された。

この台風第8号の上陸における中国メディアの過剰報道が話題となり、日本でも「暴風の中、木に抱きついて中継する記者」の映像などがニュース等で何度も放映された。
この映像は福建メディアグループの梵栄記者による中継で、新華網で「行け!行け!台風に超接近する記者たち」でそのドキュメンタリーが掲載されているが、一部のメディアでは「あの過剰な中継はやりすぎだ」「過去の台湾の過剰報道を真似ている」などの批判もでてきた。

日本の台風報道は最近でこそ控えめになってきたが、いまだに海岸で若手記者が濡れながら中継を続けている。
高波にさらわれたり飛来物に当たるなどして死傷事故が起きる危険性はないのだろうか? 事故が起きてからでは遅いはずなのだが。


また今回の中国での人的被害は、新華社によると14日夜までに福建省福鼎市だけで死者178名・行方不明者94名とのことである。

公の発表ではまだ3桁どまりの死者・行方不明者数だが、香港の蘋果日報(通称:りんご新聞)では「官方隱匿天災傷亡人數」:政府は死者・行方不明者数を隠していると批判している。蘋果日報によると福建省福鼎市だけでも死者数は千名以上にのぼるとしている。
反体制系メディアの大紀元によると、福建省の福鼎県沙呈港のみでも避難のため停泊していた数百隻の船のほとんどが沈没し、死者が少なくとも500以上いるとのこと。ひとつの港だけでこの数字ということは、全部でどれだけになるのだろう? 浙江省温州市でも多くの村が廃墟となり、当局が被災情報の封鎖を行っているとしている。

情報封鎖・統制については何ともいえないが、被害が甚大すぎて把握しきれていないことは容易に想像がつく。速やかな被害状況の把握が望まれるところだ。
季節は夏、被災地はもとから高温多湿なところであるため、今後、衛生状態の悪化による伝染病により犠牲者がさらに増える可能性もある。
今回の台風第8号の被災地への国際支援に関する報道はまだ目にしていない。しかし数千人規模の死者・行方不明者が事実であるとするならば、一刻も早い国際支援が必要だと思う。
(ジャイヴ川畑)

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