甲子園観戦のコツ
甲子園球場では6日の高校野球の開幕をひかえ、各出場校が公式練習を行っている。
いよいよ14日間の熱戦が繰り広げられるわけだ。
筆者も学生時代、甲子園に出場…ならぬ売り子アルバイトとして活躍した。
炎天下での売り子はたいへんキツいアルバイトだが、今となってはよい思い出だ。
今回は甲子園売り子アルバイトの経験と気象予報士の立場から、甲子園球場での高校野球観戦のコツをお伝えする。
●暑さ対策は万全に
球場内スタンドはコンクリートの照り返しにより気温が高くなる。球場外にくらべ10℃ほど高いのではないだろうか。
日中は40℃を上回ることもしばしばだ。暑さ対策は万全に。熱中症に気をつけ、観戦中は適宜水分を補給しよう。扇子やうちわも忘れずに。
●紫外線対策もしっかりと
コンクリートに照り返しにより、上下左右からこんがりと紫外線に焼かれてしまう。夏のビーチと同じようなものだ。帽子はもちろん首筋焼けを防ぐためにタオルを首から掛けるのもよいだろう。日焼け止めもしっかりと塗ろう。
●雨ガッパも忘れずに
期間中はおおむね晴天に恵まれるものだが、強い日射で入道雲が発生し突然の夕立でびしょ濡れになることもある。ぜひ雨具も準備しておきたい。
傘は後席の視界を遮るのでマナー違反だ。雨ガッパを使おう。(もっとも前後の間隔も狭いので、傘が開けないはず)
球場内でも雨ガッパは売っているが、少々値が張るので、100円ショップで購入しておくのがよいだろう。
●午前中がおすすめ
「少しだけ甲子園に行ってみたい」という方は、午前中それも朝のうちがよいだろう。まだ気温も上がりきっておらず、レフト側スタンドの影で日も差さないからだ。
●外野席最上段は涼しい
余裕があれば銀傘のある有料内野席から観戦するのがお勧め。日除けにもなるし雨にも濡れないから。
無料の外野席で見るのなら最上段が穴場。浜風が吹き抜けるので意外と涼しい。常連になると最上段で昼寝する強者も。
●天気予報は大阪北部
甲子園球場は兵庫県西宮市にある。本来ならば兵庫県南部や神戸の天気予報を参照すべきところだが、地元では大阪府北部や大阪の天気予報を参照することが多い。
西宮市主要部は大阪平野の西端に位置しており、気候的にも大阪が近いのだ。
●北風が吹くと夕立
売り子の親方が「さぁ北風(実際は北西風)が吹いてきたで。もうすぐ天気が悪うなるで。」と売り子に販売用の雨ガッパを持たせていた。
これは甲子園の北西にある六甲山系で入道雲などの対流雲が発生し雨が降り始めると、そこから冷たい下降気流が発生し四方へと吹く。
この気流の先端を気象用語でガストフロントと呼び、甲子園に北西風となって吹き付けるのだ。
やがて六甲山系上空の対流雲が甲子園上空へと移動し夕立を降らせることになるのだ。
●公共機関でいらっしゃい
甲子園へは阪神電鉄が便利。JRなら甲子園口からバスに乗ろう。
周囲は駐車場が少ない。球場東隣の大型ショッピングセンター(ららぽーと)も一定時間を越えると特別料金が加算されるので割に合わない。
●最後に
汗を流して客席の間を売り歩く売り子を見かけたら、ぜひ何か買ってあげてほしい。
これは元売り子からのささやかなお願いだ。
(ジャイヴ川畑)





