梅雨前線とヨーロッパの猛暑
気象庁は15日、「平成18年7月15日以降の大雨に関連する大気の流れについて」を発表した。
中部地方や九州南部に大きな災害をもたらした梅雨前線が活発化しはじめたのが15日。その活発化の原因として(1)偏西風の蛇行(2)太平洋高気圧の暖湿な縁辺流の2点を上げている。
偏西風の蛇行により日本付近の上空に寒気が流れ込み、下層には暖気が流れ込んだため、大気の上下の温度差が大きくなり対流活動が強くなった。そのため大雨を降らす積乱雲等が発生しやすくなった=梅雨前線が活発になったという。
ちょうどアツアツのみそ汁の中のみそがグルグル動いている状態に似ているわけだ。
活発な梅雨前線の原因となった偏西風の蛇行は、実は日本だけではなくヨーロッパの猛暑にも影響しているようなのだ。
イギリスでは16日頃から暑い日が続きイギリス南東部で37℃もの高温を記録している。ロンドンシティ空港の記録を見ても16日以降は連日のように最高気温が30℃前後の日が続いている。
フランスでも猛暑が続き死者が40人に達したとの報道もある。オランダやドイツなど他のヨーロッパの国々でも猛暑が続いている。
専門天気図を見ると、ヨーロッパ上空に高気圧が広がり、偏西風の蛇行のため暖気が入りやすくなっている。
ヨーロッパでは2003年に猛暑が続き、フランスでは高齢者を中心に約1万5千人が死亡した。この年も偏西風の蛇行と高気圧に覆われたことが原因で猛暑となった。
今年の夏も同様のように猛暑が続くかどうかはまだ様子見だが、各国では最高度の警戒を呼びかけている。
またアメリカでも7月中旬から上空の高気圧が大きく広がり各地で猛暑となっている。カリフォルニア州では最高気温が46℃を越え、高齢者などに多数の死者が出ているもよう。また冷房による電力需要が逼迫し各地で停電なども相次いでいるそうだ。
(ジャイヴ川畑)





