Fポン第3戦雨で大荒れの展開
全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第3戦決勝が28日に栃木県のツインリンクもてぎ(1周4.801Km:62周)で行われ、アンドレ・ロッテラー(DHG TOM'S)が15番グリッドからスタートし終盤首位に立ち優勝した。
今回のレースの見どころは、雨予想とロイック・デュバル(PIAA NAKAJIMA)の走りだった。
デュバルは27日の予選でマシントラブルのため走ることができず、決勝は最後列からのスタートとなった。
決勝スタート時は霧雨が降っており21台の車がレインタイヤ(水はけ溝付きタイヤ)を選択するなか、デュバルだけがスリックタイヤ(つるつるタイヤ)を履いていた。「霧雨は早期に止み、路面は乾くだろう」と予想し賭けに出たのである。
予想はズバリ的中し数周で霧雨は止み路面が乾き始めた。濡れた路面ではレインタイヤが速いが、乾いた路面ではスリックタイヤの方が速い。デュバルは徐々にペースを上げ、10周を過ぎた辺りで10位にまで上がってきた。その後他車がスリックタイヤに交換する間に、デュバルはついに1位に上がったのだ。
ところがレース後盤の37周辺りから再び小雨が降り出し、デュバルはレインタイヤに履き替えた。これが裏目に出てしまう。45周辺りで小雨は止みスリックコンディションになってしまい、デュバルは6位まで後退してレースを終えた。
10周でいち早くスリックタイヤに交換していたロッテラーは後半の小雨も我慢して走り続け、ついに1位でゴールした。
まさに雨予想の当たり外れが勝敗を分けることになったのだ。
デュバルのチーム総監督:中嶋悟は、F-1時代、雨のレースで粘り強く走り上位陣を食ってかかっていた。ファンの間では「雨の中嶋・刻み納豆走法」と呼ばれていた。今回のレースでもデュバルが納豆走法で走りきれば1位になっていたかもしれない。
気象予報士の著者としては、各チームがどのように気象情報を入手し分析・活用しているのかが大いに気になるところだ。機会があればぜひ訊いてみたいものだ。
(ジャイヴ川畑)






