5500万年前北極海の水温は23℃
[2006-06-01 13:00:00]
九州大や北海道大などが参加する国際プロジェクト「統合国際深海掘削計画(IODP)」は、約5500万年前の北極海の海面水温は約23℃で現在の沖縄付近並みであったことを、1日付けの英科学誌ネイチャーに発表した。
2004年夏、北極海の極点付近の海面下約1300メートルにあるロモノソフ海嶺に428メートルの穴を掘り、採取した堆積物を分析した。このうち約400メートルは約5600万年前までの基盤上の堆積物であり、さらに基盤下約28メートルは約8000万年前の中生代白亜紀までさかのぼるものであった。
これまでの北極海の調査は、押し寄せてくる海氷のため短時間で採取を行わなければならず、海底下わずか10メートル程度の堆積物しか得られなかった。
今回の調査ではロシア大型原子力砕氷船ソビエツキー・ソユーズ号と中型砕氷船オーデン号がノルウェー掘削船ビダール・ビキング号の前に立ちはだかり、時速400メートルで押し寄せる海氷をバリバリと砕くことにより、大深度の掘削が可能となった。
今回の研究により、太古の気候変動の情報が得られただけでなく、将来の地球温暖化の予測に役立つのではと関係者は見ている。
(ジャイヴ川畑)






