乾燥注意報と湿度計を味方に!
全国的に、寒さだけでなく空気の乾燥が激しくなってきた。肌がカサつく、手があれる、唇の皮がむける、背中がかゆいなど、湿度の低下に伴う不快な症状に悩む人が増えているはずだ。
それらの症状を少しでも未然に防ぐために、気象庁が発表している「乾燥注意報」に着目してみるのも賢い方法。気象庁の注意喚起内容としては
「空気の乾燥により災害のおそれがあると予想したときに発表します。具体的には、火災の危険が大きい気象条件を予想したときに発表します」
とのこと。つまり、火の用心の意味合いがとても強い。とはいえ、湿度が低いことには変わりがないのだから、カラダの乾燥対策に役立ててもいいのではないだろうか。
乾燥注意報に使われる数値は主に次のふたつ。「最小湿度」と「実効湿度」だ(※各意味ついては文末参照)。ただし、注意したいことがある。それは、乾燥注意報が発表される基準が地域によって異なるという点。全国370に細分された区域ならではの気象条件を考慮し、区域によって乾燥注意報を発表する湿度の基準が違うのである。とくに東京や埼玉に住んでいる人は要注意だ。
というのも、多くの区域では最小湿度40%以下、実効湿度60%以下になった場合に乾燥注意報が発表されるが、東京の基準は最小湿度25%、実効湿度50%、埼玉も同25%、同55%と、かなり低めの基準なのである。
その理由は太平洋側の東京はこの時季、空気が乾燥しやすいことに加え、土や木々が少なく、雨を蓄えて空気中の水分量をコントロールできないことに関連している。つまり、東京や埼玉はもともと湿度が低い区域。一般的な基準にそろえてしまうと、冬はほぼ毎日、乾燥注意報を発表することになってしまうのだ。
そのため、東京や埼玉に住んでいる人は、カラダの乾燥対策を行う目安として、乾燥注意報ではなくて湿度計に頼ってみよう。基準は湿度50%。これを下回ると、肌はカサカサに乾きやく、一気にダメージを受けやすくなる。いつも以上に化粧水やクリームなどで保湿を徹底することが不可欠だ。ぜひ、東京や埼玉の人は自宅の湿度計を、その他の地域の人は乾燥注意報を味方にして、冬の乾燥症状を和らげてほしい。
(大貫未記)
※最小湿度……その日もっとも低いとされる湿度。
実効湿度……木材の乾燥の程度を表す指数で、数日前からの湿度を考慮に入れて計算する。






