波浪注意報
24日(土)に湘南鵠沼海岸で、東京都の女性サーファー(39)が流された。この女性は翌25日(日)午前9時頃、南西25km離れた真鶴岬沖で湘南海上保安署派遣の巡視艇によって発見、救助された。
この女性は24日(土)午後に湘南鵠沼海岸でサーフィンを楽しんでいたのだが、その後沖へ流され、行方不明になっていた。その後、発見、救助されたので命に別状は無く、体力は衰弱しているものの回復に向かっているとのこと。ただし、寒い冬の夜、たったひとりで、しかもボードにしがみついたまま沖で流されたときには、かなり精神的に弱ったのではないかと推測する。(自分も以前、海で流されそうになったことがあるが、かなり心細かったことを覚えている。) 本当に助かって良かったと思う。
24日(土)は発達しながら通過した低気圧が東海上へ抜け、日本付近は冬型の気圧配置となり、湘南では朝から北東からの強い風が吹いていた。この日、自分も午前中にサーフィンをしていたのだが、思ったよりも風が強く、また南海上を抜けた低気圧の影響で腰~腹程度(約1m~1.5m)の波があったのだが、強い北東風によって抑えられてしまい、あまり良いコンディションではなかった。
流されたサーファーはビギナーだったかどうかはわからないが、こういう日は、沖へ流されることを注意した方が良い。というのも、湘南海岸は南側を向いているので、北東風だとサイドオフショア(海に向かって斜め左後方から吹く風)になってしまい、浮いているだけで沖へすぐに流されてしまう。さらに、波が大きければ、それだけ離岸流も強くなるので、十分な注意が必要である。
毎年サーファーが流される事件が多いが、ときとしてあまり危険ではないときに発生するケースが多い。これは海を見てはっきりと危険だとわかる状態のときには、それなりのレベルのサーファーしか海には入らないせいかもしれない。ただし、こういうときにも自分を過信し、流されたり、事故は起きるケースはある。
今回の場合、天気も良かったし、風向、風の強さを除けば、あまり危険なコンディションには見えなかったと思う。かなり鵠沼海岸ではサーファーで混雑していたようだ。
いずれにしても、海に入る場合には、結局は本人の責任となるので、十分に海(波や風など)の状態に気を配る必要がある。
事故は、起きるときに起きている。また、最後は自分の責任と言っても、周りも注意する必要がある。
今回流された場合にも、沖合い200mで波待ちをしていたという報告がある。普通サーフィンをする場合、よっぽど沖から波がブレイクする場合にはこのくらい沖で波待ちをする場合はなくはないが、通常は200mも沖合いではあまり波待ちをしない。特に今回の場合は、その必要はなかったはずだ。また、その後500m沖合いまで流されているのを目撃している人もいる。
こうした場合、今後の対策として、二重事故は避けなければならないが、ライフガードがいれば、すぐに助けに行けるだろう。またここまで沖合いで波待ちをしているのは明らかにおかしいことに気がついただろう。
今回を良い例として、是非、普段からサーファーなどで海が賑わっているこうした場所には、そろそろ行政として、ライフガードを常駐させるときがきているのではないかと思う。
海に囲まれた島国であることを忘れてはいないか。ただし、海だからこそ多くのことも学べる場所でもある。海を有効活用するためにも、また自然の中で生きていく人間として、真剣に海について考えるときがきているのだと思う。
(小川和幸)





