台風15号/防災意識は十分か
[2011-09-23 16:06:43]
台風15号が、東日本を駆け抜けた。
通常、台風が東日本に向かう場合、その勢力を弱めながら接近・上陸する。しかし、15号は暴風域を拡大しながら近づいてきた。不気味な印象で、首都圏では、数日前に想像していた以上の風が吹いた。
もっとも風の強い時間帯と夕方の帰宅時間とが重なった。電車が運休、バスやタクシー待ちの列が延び、帰宅に相当の時間を費やした人が少なくなかった。
さまざまな事情があろうが、「帰宅時間を遅らせる」という選択肢はなかっただろうか。台風が東日本を北上する場合、台風の中心が通過してしまえば、雨、風ともに想像より早くおさまることが多い。今回の15号についても、首都圏では、午後9時を過ぎれば交通機関の復旧が見込めることが、午後5時頃には予想できた。
暴風域の指標である風速25mは、時速に直せば90km。このような風の中、家路につくことは、ある意味危険な行為である。東日本大震災の教訓のひとつとして、災害時に家路を急ぐことが得策ではないことが明確になっている。
「帰れない」場合の対策を事前にとり、「慌てて帰らない」ことが必要ではなかろうか。
(小埜佳典)






