新しい天気図の型
[2011-04-29 17:43:31]
4月25日、千葉県の一部で竜巻の発生が報じられた。車が横倒しとなった映像は、猛烈な風の形跡を物語っている。
この日、朝9時において輪島上空5400mに-30.5℃という、真冬並みの寒気があった。寒気は日中、関東地方を通過し、大気の状態が不安定になると予想されていて、そのことはTVでは報じられていたのかもしれない。しかし、時間に追われ、例えば新聞の朝刊でしか天気予報を見る余裕のなかった者は、連続する晴れマークと降水確率0%の予報から、この日は安定した好天に恵まれると信じていたに違いない。ちょっと格好悪いが、自分もそうだった。
昼頃、外出先の屋外で北の空に黒い綿雲の列を認めた。不穏を感じ10分ほどで室内に戻ったため濡れずに済んだが、黒雲は空を覆い、しばらく雨が降った。降水量は1mmに達しなかったので、降水確率0%は当たったことになるが、天気予報ははずれたという感が強い。
移動性高気圧、菜種梅雨、日本海低気圧など、地上天気図に注目した「天気の型」は比較的世の中に浸透している。新聞天気図を見てもひとめで分かる。一方、上空の寒気は上記のように大きな災害をもたらす可能性があり、また、特に春先は珍しくない状態であるにもかかわらず、「天気の型」として一般的な名がなく、世の中に浸透していない。新聞天気図でもその状況はつかめない。「上空寒冷型」とでも名付けてはどうだろうか。
その他、ひと目で分かる視覚化の工夫も必要だろう。考えてみたい。
(小埜佳典)






