水星観測のチャンス
[2010-04-05 22:46:55]

「宵の明星」と言えば金星のこと。夕空に輝く一番星であるこの金星の右下に今、もうひとつの内惑星、水星の姿を見つけるチャンスが訪れている。
水星は太陽に最も近い惑星。このため太陽からあまり離れることがなく、日没後、地平線にほど近い低空にしか姿を現さない。日没後の空は星を見るには明るすぎる。地平線近くは山や建物の障害物があったり、霞で視界が悪かったりで、水星の観測はかなり難しい。地動説を唱えたあのコペルニクスでさえ、観測できなかったと言われている。
そんな水星が今、観測のチャンス。明るい金星が近くにあって探しやすいのだ。見ごろは13日頃まで。次のような条件を狙って探してみよう。
○北西方向に障害物がなく、地平線近くまで見渡せる場所
○日没後30分~1時間くらい
○晴天で、空気が澄んでいる
12日までの予報を見るに、寒気の入る7日~8日の夕方にチャンスがありそう。気温の高い日や低気圧の接近前日は、たとえ晴天でも空気中の水分が増え、地平線近くの視界が悪くなって観測に適さない。
写真は標高2310m、長野県の赤岳鉱泉から撮影したもの。空気の澄んだ高地へ行ってみるのもよいだろう。
(小埜佳典)






