消えたレインボーブリッジ
[2010-02-04 10:39:02]

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転倒、車のスリップ、ポイント故障による電車の遅れ……積雪時にはこんな「近く」の事件が気になるものだが、「遠く」に目を向けてみるのも面白い。
東京都心で2年ぶりの積雪となった1日夜。23時頃、帰り道からよく見えるはずのレインボーブリッジが消えていた。橋までの距離はおよそ2km。気象庁の記録にも、この頃、視程が2kmを下回ったと記されている。
雨に比べゆっくりと降下する雪は、同じ降水量でも滞空時間が長くなる。また、雨粒がつぶれた球形なのに対して雪粒は平板状であり、見かけの大きさも大きい。このため、雪の遮光効果は雨に比べグッと大きくなる。近年霧がほとんど観測されなくなった東京では、これほどまでに視程が低下するのは珍しいことではないか。
雪はさらに強まり、近くの光すら届かなくなった。ふだんは高層ビルの灯りで一杯の都心が、雪の降りしきる田舎町のように。何となくほっこりとした空間を思わせる、ホッとする夜だった。
(小埜佳典)






