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年末年始の気象遭難


[2010-01-14 23:06:02]

この年末年始、山岳での遭難者が28名にのぼったと言う。多くは滑落、転落と行った山岳特有の地形に由来するものではなく、凍死などのいわゆる「気象遭難」であったと推定される。
 
中でも特筆すべきは、岐阜県寺地山(1996m)での遭難であろう。標高から推定されるとおり、この山は樹林帯の中の山である。一般に樹林帯における危険度は小さく、風が遮られることから吹雪であっても行動可能なケースが多い。7人はヘリで無事救助されたが、いったいどうして、この山で遭難したのか。
 
主要因は大雪と考えられる。樹林帯は風が弱いがゆえ、風に雪が飛ばされず、深い積雪となることが多い。麓の神岡のアメダスによると、大晦日、元旦の2日間だけで83cmの降雪があった。山では年末年始にかけ2m程度の降雪があったと思われる。多量の雪をかきわけての下山となり、報道によると1月3日に自力下山を試みているものの、一日におよそ2kmしか進んでいない。下山の遅れが遭難につながったと考えられる。食糧も尽きていただろう。
 
同パーティーは著名な山岳ガイドによるガイド登山であり、救助要請は無事下山を最優先させたものであろうが、昨今増えているガイド登山の在り方に関わる問題をはらんでいるようにも思う。ガイドと顧客との間でどのようなやりとりがあったのかなど、詳しい報告がなされることを望む。
(小埜佳典)

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