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天気予報に測量用データを活用


[2009-11-15 18:40:38]

気象庁は10月28日から、国土地理院が測量などに用いる電子基準点のGPSデータを、天気予報の精度向上に活用している。
 
カーナビなど使うGPSデータは、いくつかの衛星から発射された電波が、微妙な時間差をもって地上に届くことを利用して得られる。電波は水蒸気の中では少しだけ遅くなる。GPSに誤差を引き起こすやっかいものだが、この「遅れ」を逆に利用して、大気中の水蒸気の量を測ってやろうというのが今回の方法だ。
 
雨の源は大気中の水蒸気。水蒸気がなければ雨は降らない。逆に水蒸気が多ければ大雨の危険が高まるのだが、下層の水蒸気量はひまわりの画像からも分からない。全国におよそ1200点ある電子基準点のデータを利用して局地的な水蒸気の量を測定し、雨の予報に役立てようというもの。防災の面からも大きな意味がある。
 
とかく縦割の弊害が指摘されがちな国の行政組織。同じ国土交通省の中とはいえ、気象庁と国土地理院とが手を組んでいることは、素晴らしいことだと思う。
(小埜佳典)

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